体育館裏で愚痴をぶちまける。３【青葉城西】

他の運び方ないの！？ ページ21

「もう練習時間は終わってるから、うちのマネージャー、返してくれませんか。」


『く、国見く…。』



いつもと雰囲気の違う後輩に、私は息を飲んだ。



「青城の一年ボウズか。別に練習が終わったからって、どうでもいいんじゃない？」


「A先輩、助けてほしいですか。」


『ほしいです。』


「あ、ひきょうだぞ！」



いや、切実に助けてほしいんですけど。



「そんなわけで、本人もそういっているので。返してもらいますね。」


『ちょ…！』



国見んは私を降ろして、地面につけないまま上手く私をお姫様抱っこってえええええ！？



「じゃ、A先輩いきますよ。」


『え…あ…。』



だけど、いつもと違う国見んにやっぱり言葉が出てこない。怖い…。

人がいないところまで行くと、国見んの表情が変わった。

今回の合宿で国見ん表情コロコロ変わらない…？



「A先輩、本当に心配したんですよ…。」


『ご、ごめん。』


「手も怪我して、足も怪我して。しかも前には頭を打って(打たれて)…。もうこれ以上怪我したら、承知しませんから。」


『あ、はい。』


「何か用事はこのあと。」


『食堂に行って、調理を…。』


「その足でですか？」


『上手く膝立ちして、野菜の皮をむくことくらいだったらできるよ！！』



ちょっとドヤ顔すると、国見んはため息をついた。なんで！？



「…無理はしないでください。俺は本気で心配しています。」


『分かってるよ…。』



いたるところで心配されるな…まぁ、怪我が増えたのと、他の人が見慣れていないのもあるのかもしれない。



『思ったけどさ、国見ん担ぐとお姫様抱っこ以外に運び方ないの？』


「…抱っこはダメですか？」


『おぶるとかにしようか！！！』



どいつもこいつも頭いかれていやがる！！



(他の人には、触れさせたくない。)








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さて、無理やりな感じで怪我させちゃったのですが。ゴメンネ主人公。

これで担ぎ放題お姫様抱っこさせ放題だぜ！ひゃっはぁ！

てかやっぱりどのタイミングで爆発させよう…。

あ、あと明日から塾はじまりやがるんで、更新ペース遅れるかもしれません。

と言っても午前中や夜に思い切り更新するのであまり変わらないと思いますが。

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