体育館裏で愚痴をぶちまける。３【青葉城西】

まさかの。 ページ17

『…あたた…あ！花巻パイセン！大丈夫ですか！？怪我していませんか！？』


「お、おぉ…。」



階段5段目を踏把持して、まさかの花巻パイセンにダイブしてしまった。

あれ、っていうか花巻パイセンちかっ！！！

これ前にもあったよね！？松川パイセンがキャッチしてくれた時と同じ状況…。

胸の筋肉思った以上にヤバいし、って言うかマジで…！！



『しゅ、しゅみません！すぐどきま…いたっ！』


「？おい、A…？」


『足いったっ！？』


「うそだろ！？」



あ、そういえば落ちた時に足くじいたって言うか、グキッって言ってた！！



『いた！？なんで！？』


「知るか！ちょっと待て、溝口コーチ呼んでくるから…！」


『え、あ。はい…！』





　






　





　






「えー…重度の捻挫ですね。」


『ね、捻挫…。』



骨折じゃなくってよかった…のか？



「いきなりひねったので少し靭帯が伸びています。」


『あ、あの…治るのにはいつくらいまでかかりますか。』


「ざっと1週間かな。それまであまり歩かないように。」





　



　




　




『うぅ、スミマセン花巻パイセン…。』


「いや…俺も支えきれなかったのがいけねえんだし。」



病院に行った後、あまり歩くなと言われたので、まさかのおぶって貰い体育館に帰ることに。

てか恥ずかしい！人々の視線があああ！！！



『もう最悪…昨日もマネージャーに迷惑かけたし、今日もダメだわ。私ほんとプールから飛び込みたい…。』


「耳元で愚痴るのやめてくれる…？ってか、そうなると誰かがお前を運ばないといけないんだよな。」


『あぁ…そうっすね。』


「じゃあ、担がなきゃいけねえな。」


『今みたいに背負えばいいんじゃないんですかね！？』



何でだろうな！？何で皆背負う前提なの！？

今は外だから担がないけど！！



『…マジで担ぐのはやめてくださいよ。』


「えー、だってA担ぎやすいじゃん。」


『だから！担ぎやすいってなんですか！！』


「ま、無理すんなよ。」


『…はい。』



くっそ、絶対に担がれたくないぞ…！

まず担がれたら本心さらけ出すことを何とかしないといけない。

慣れろ…！

イッラッスットッ8ッ。→←担がれて終了！！カンカンカーン！！

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