HAPPYENDなんて。 ページ46
朝、むくりと起きる。
少し物音がしたからだ。
夜にヘッドフォンをして寝てても、すぐに外してしまうみたいだ。
「日暮さん」
階段をおりていた牛島は私の名前を呼ぶと急いでこっちに向かってきた。
「大丈夫ですか？」
「あ……昨日はすまないな、お前たちにゲロ処理させてしまって」
「いえ、大丈夫です。このくらいさせてください。今日は無理しないでくださいね」
「ありがとう……あ、朝は何食べたい？何でもいいぞ」
たまにはリクエストもいいな。
牛島は１０秒くらい考えている。相当だな。
何でもいいんだけどな……あ、朝から重いもんじゃなければ。
「じゃあ、卵焼きが食べたいです。甘いの」
「あ、あぁ、分かった。ロードワーク行ってらっしゃい」
「行ってきます」
めずらしいな、甘い卵焼きか……。
ま、作るか。私も食べたかったし。
「わー！おいしそう！」
匂いに誘われて他の人たちも起きてくる。
「ほら、皿とご飯と箸用意しろよ、他の人の分も！」
「はーい」
今日も仕事はないし、私も食べるか……。
あいつらはお茶碗に沢山ご飯をのっけるが、私はその半分もないくらいだ。
卵焼きの数だって、みそ汁の量だって少ない。
それでも朝ご飯を一緒に食べれるって一日が始まるって感じで好きだ。
牛島が戻ってきたのを確認して、寝癖のついている男子高校生と私は、手を合わせる。
「それじゃ、いただきます」
「「いただきます！」」
こんな日々がずっと続けばいいのに。
でも、彼らは寮の改修工事が終わるまで。
仲がいいのも続くわけがない。
時間を止めたいと思っても私はただのしがない小説家。
HAPPYENDなんてないんだ。
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瑠衣 - 小野ちゃんの性格大好きです！これからも頑張ってください！ (2020年3月31日 23時) (
レス) id: 44c29d146e (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - いすださん» そんな大変な貴方には若利様が歌っている確か『嗚呼素晴らしきニャン生』をお聞きください( ｰ`дｰ´)ｷﾘｯ (2018年8月25日 0時) (レス) id: 9aa2f2467a (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - ワカバ＆ちなつさん» 白鳥のオネエからありがとうございます！面白いと言ってくれてうれしいです！更新頑張りますね！ (2018年8月25日 0時) (レス) id: 886ceede30 (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - ふじもんさん» 『いらない』から来てくださっている方ですか！ありがとうございます！！そちらの方も更新頑張ります(遠い目)これからも応援よろしくお願いします！ (2018年8月25日 0時) (レス) id: 886ceede30 (このIDを非表示/違反報告)
ワカバ＆ちなつ - 白鳥のオネェからみてます！面白いです！！更新頑張ってください！！ (2018年8月23日 20時) (レス) id: 542b6450f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いすだ
| 作者ホームページ：シェアハウスのすとーりー
作成日時：2018年8月19日 18時
