白鳥のオネエ。３【白鳥沢】

妹のこと。 ページ15

『…てなことがあったのよー！』


「そ、そうだったのか…うちの1年生がお世話になりました…。」


『あら、ちょっと謝らないで頂戴！こっちだって凄いドキドキしてわくわくしたんだから！えっと…？』


「あ、俺3年のセッター、菅原考支。」


『小野Aよ、一応ＭＢ。よろしくね、菅ちゃん！』


「菅ちゃん…！？」



一連の話を、白鳥沢の皆や、烏野の皆さんにもお話しといたわ。

まあ驚いたけど、こっちの士気も高まったし、悪いことは一切していないものね。



「…小野…小野…。」

　
『？あら、坊主くんどうかしたの？』


「は、はひ！？」


『そんな固くなさらないで。』


「いや…えっと、気になったんですけど、小野さんって妹います…か？」



おずおずと聞いてきた坊主くん。

アタシは少し眉間にしわがよる。

あの子、そういえばそうだったわね…。



『えぇ、もしかしてアタシの妹がお世話になっていたりする？…小野華子が。』


「「！」」



烏野の皆が目を見開いた。

やっぱりそうなのね…しかもバレー部の皆さんにお世話になってもらっているとか。

あ、妹のことは嫌いじゃないのよ！

でも、そうなると家族関係がばれるっていうわけね。



『ごめんね、ここではあまりそういう事言わないでくれるかしら。あとでお話しましょ。』


「あ、ハイ…！」



妹は世間で有名な今時のモデル。

もちろん兄の直輝とは血縁って言うのも分かっている。

仮に、烏野の皆さんにだけ本当は兄が二人いるっていう事を言っているとするのであれば、坊主くんが聞いてきたことに納得するわ。

ただ、ちょっとめんどくさいのよね…。


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設定

小野 華子(かこ)

・有名なファッションモデル。

・薄い茶髪で、A、直輝と同様目の色も一緒。

・明るく気さくで誰にでも話しかける。

・高校は烏野高校。

・実はとある人が気になるみたいで…？

言っちゃダメ！！→←1年ちゃん。

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