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若利side
「すぐに戻って、練習してね。」
「どうなるか分からないが…。」
「大丈夫だよ。それじゃあまた明日。」
「あぁ。」
Aの家を離れて、走って白鳥沢学園に戻る。
一日もたっていないが、Aと仲直りできてよかったと思っている。
大切な人と喧嘩をすると、こうまで自分もおかしくなってしまう。
それほど大事なのだ。
あぁ、早く明日にならないだろうか。
そんなことを考えていると、いつのまにかついていて、俺はそのまま体育館に入っていた。
「!若利君。」
真っ直ぐ、鷲匠監督のもとに向かう。
「集中できず、すみませんでした。練習に参加させてください。」
「……サーブ100本。」
「はい。」
ぺこりと礼をし、そのままジャージを脱いで練習に参加する。
「皆、迷惑をかけた。」
「よかったよ〜!このまま帰ってこないのかと思った!」
「仲直りしたのか?」
「あぁ。走っていった。」
「あの距離を走っていったのかよ…。」
皆心配をしてくれたようだ。申し訳ないことをした。
すると、瀬見が険しい顔をして俺の目の前に来た。
「ちゃんと思い、伝えられたのか?」
「…あぁ。」
「ならよし!俺もいきなり怒鳴ってすまなかったな。サーブ練習付き合うぜ。」
「ありがとう。」
いい仲間に、恵まれたと今心から思った。
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いすだ(プロフ) - はるさん» 五色君はいらない。5からの登場となっています。ずいぶんと長い小説で申し訳ないです。 (2019年11月14日 1時) (レス) id: cfa7055438 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 楽しく拝見させて頂いています。五色くん入学済みですか? (2019年11月13日 23時) (レス) id: 085fbd1675 (このIDを非表示/違反報告)
Ri.N.(プロフ) - 大好きすぎます…!! (2019年8月6日 15時) (レス) id: 269f2c8d73 (このIDを非表示/違反報告)
さみだれ(プロフ) - 今日本を読んでての区切りを今、日本を読んでてと見てしまったw (2018年2月12日 0時) (レス) id: d56680395c (このIDを非表示/違反報告)
少女 - 牛島さんの魅力が分かりました! 素敵な人だったんですね。 (2017年7月17日 1時) (レス) id: cd5b0b40a3 (このIDを非表示/違反報告)
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