いらない。３【牛島若利】

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お参りをして、おみくじを引いた。


「お、俺吉〜！英太くんは？」


「俺は…末吉か。」


「俺は小吉だな。」


「俺も小吉だぜ、獅音！」


「私は…あ、凶…。」


「「え。」」



よりによって、凶を引くとは…。

これって、結ぶといいんだっけ。

そうだ、若利君は…。



「…大吉。」


「さすがエース！持っているねえ！」


「？何も持っていないが？」


「じゃあさ、若利君の大吉と、Aちゃんの凶を合わせたら、吉だよ！！大じょーぶ！」



覚君は私を励まそうとしているのかわからないけど、そうだね。とうなずいた。



「運に左右されるのではなく、実力でつかむものだろう？」


「！…流石としか言いようがねえな。」



隼人君がため息をついて言う。



「ただ、運が悪い時はもちろんある。俺はAとずっと一緒にいればいいのだろう？」


「そ、そういう事デスネ…。」



だから、そういうかっこいい発言は素で言うんじゃないっての…。

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