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「若利君帰ってきたら…すぐに春高かぁ。」
独り言をぽそりと呟くと、皆が私の方を向いた。
「え、なに!?」
「…いや、なんかしんみりしてごめん。」
「な、なんで謝るの…?」
「若利が帰ってきたら、すぐに練習して、年が明けて春高だな。」
「なんだかんだで、あっという間だろ。」
そうだ、もう1ヶ月切っているんだ。
若利君が帰ってくるのは明日。
皆少しでも強くなるように頑張っている。
私もサポートをしていく。
…だけど、若利君一人がいないだけでこんなにもつまらないものかな…。
「白布、もう少し高めのトスを頼む。」
「はい。」
皆も気合入っているんだけどね…。
「…浮かない顔ですね。」
「!太一君。」
タオルを取って汗を拭いている太一君。
「牛島さんがいなくって寂しいですか?」
「…うん、そうだね。」
若利君と出会って、初めて知った欲。
やっぱりいないとつまんないよね。
「明日帰ってきたら、何かサプライズしませんか?」
「え?」
「…あぁいや、ちょっとやって見たくなって…。」
「フフ、太一君もそういういたずら心あるんだね。」
それはおもしろいな、と思い皆を早速集めることにした。
「ねぇ皆、明日のことなんだけど…。」
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いすだ(プロフ) - はるさん» 五色君はいらない。5からの登場となっています。ずいぶんと長い小説で申し訳ないです。 (2019年11月14日 1時) (レス) id: cfa7055438 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 楽しく拝見させて頂いています。五色くん入学済みですか? (2019年11月13日 23時) (レス) id: 085fbd1675 (このIDを非表示/違反報告)
Ri.N.(プロフ) - 大好きすぎます…!! (2019年8月6日 15時) (レス) id: 269f2c8d73 (このIDを非表示/違反報告)
さみだれ(プロフ) - 今日本を読んでての区切りを今、日本を読んでてと見てしまったw (2018年2月12日 0時) (レス) id: d56680395c (このIDを非表示/違反報告)
少女 - 牛島さんの魅力が分かりました! 素敵な人だったんですね。 (2017年7月17日 1時) (レス) id: cd5b0b40a3 (このIDを非表示/違反報告)
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