42 雪 ページ42
「うあー！寒い！！ちょっと黒尾君ヒーターの温度あげて！」
「乗せてもらっているのに文句言うな及川！！」
「研磨さんって音駒のセッターだった人ですよね！」
「あぁ、うん……」
後ろはすごいガヤガヤしている。
「お前らうるせえよ！」
父さんの車には、研磨さんと及川さんと岩泉さんと晴翔君と俺が乗っている。
東京から宮城に向かっているのだが、だんだん寒くなってきているのが分かる。
雪もチラチラとふってきて、東京でなかなか見ない雪だから興奮してくる。
助手席に乗っている俺は、窓に手を当てて外を見る。
「冬の宮城は俺達も行ったことないな」
「ほんとに宮城は寒いよな。東京は人が常にいるからむしろ暖かい」
「晴翔は1歳のときまでこっちにいたよね」
「えぇ！？覚えてない！！」
高速を乗っていると雪が積もっている所がちらほらとでてくる。
それだけじゃない。強い人たちと一緒にバレーができるってのが俺は楽しみなんだ！
「たのしみだなあ…！」
「ふふ」
父さんはそんな俺を見て笑った。
「ついたぞ〜」
いつの間にか眠っていたみたいだ……目を覚ますと、銀世界……と言うわけでもなかった。
「ここらへんは海が近いから潮風のせいであまり積もらないんだよ」
「まぁ潮風が冷たいんだけどな…うおー、この寒さ久しぶり！」
「さむ……クロ、俺車戻ってる……」
「おい研磨！戻るな！」
後ろでワチャワチャやっている中、俺は前の方から誰か走ってくるのが見えた。
「おーい！研磨ぁあああ！！」
「あ、翔陽」
しかし、その後ろから誰かが全速力で走ってきた。
「ひぃぃぃぃなぁぁぁぁたぁぁぁぁ！！！」
「！かぁぁぁぁげぇぇぇぇやぁぁぁぁまぁぁぁぁ！！！」
ずっと真っ直ぐ走ってきた二人は、俺達を駆け抜けてその先の電柱で止まった。
「「どっちが先に着いた！？」」
「えっ、えっと……どっちも同じだったと思います……」
迫ってくる二人に俺はたじたじで答える。
でも、その二人の顔を見て驚いた。
「影山選手と……日向選手……！」
「え、知ってんの！？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 400人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雷雅 - 更新頑張ってください！ (2019年1月26日 20時) (
レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - 伯斗さん» ありがとうございます！久しぶりの更新ですみません！これからも応援よろしくお願いします！ミドルブロッカーの部分修正いたしました！ご指摘ありがとうございます！ (2018年12月30日 2時) (レス) id: 66a9b8f567 (このIDを非表示/違反報告)
伯斗(プロフ) - コメント失礼します！夢主くんの性格とかが凄く好きです！久々の更新凄く嬉しかったですヽ(´▽｀)/これからも応援させていただきます！頑張ってください！！ (43話の夢主くんのポジション、黒尾さんと一緒ならミドルブロッカーでは…？) (2018年12月29日 9時) (レス) id: e36b332a57 (このIDを非表示/違反報告)
SS YT - 夢主くんの...その...何ていうか複雑な心境が読んでいてひしひしと伝わってきました...！とても読みやすく、面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年7月24日 16時) (レス) id: 35d0cfaf9b (このIDを非表示/違反報告)
かなで(プロフ) - ちょっと泣きそうになりました…音駒の監督さんが気になります！ (2018年5月4日 16時) (レス) id: 3dad58bb65 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
