3 報 ページ3
彼女と俺に受け継がれた真っ黒な髪。
俺は小さな息子を見て、彼女に何となく雰囲気が似ていた。
そのことを伝えると彼女はクスリと笑って、
「そうかしら、貴方にも似ているわ。」
「そりゃ俺達の子供だからな。」
「元気に育ってほしいわ。」
「あぁ、俺達がしっかり支えていこう。」
お金も余裕もないけれど、元気に生まれてきたわが子を俺たちは誇りに思った。
「え、クロお父さんになったの？」
「おう。」
研磨やバレー部の皆に、挨拶をしに行った。
彼女は家で何もできなかった分、家事しなくちゃと張り切っていた。
彼女の友達とは、あとで回るらしい。
「…おめでとう。雰囲気は彼女に似ているけどね…。」
「だろ？」
「クロには似ませんように。」
「おい…でも、多分俺お前の家にちょくちょく預けることになるけど…いいか？」
「あぁ…迷惑しない程度になら。」
「それは、分かんねえな。」
研磨にもあいさつが終わって、リエーフ達にも挨拶しに行かねえとなと思った。
息子のAをみると、目をパッチリ開いて俺のことを見ている。
「A〜。」
ただ、そのキラキラとした目で俺を見ていた。
「え！黒尾さん子供生まれたんですか！？」
「おうよ。てかリエーフまた大きくなったな？」
「ふわ〜…！小っちゃい…！かわいい！」
3年になったリエーフ達は、ますます大きくなっていた。
Aも皆のことを見ている。
「名前は、なんていうんですか！？」
「ん？Aだよ。」
「へー…！」
「じゃあなおまえら、練習頑張れよ！」
「黒尾さんも、子育て頑張ってください！」
「おう！」
さて、全員挨拶が終わったしな…。
夜久たちの方もさっき行ってきて、ちょっと涙ぐんでいたかな？
どっちにしろ、この子の将来は俺達がちゃんと見守ってるってことだ。
すよすよと眠っているAを見て、俺は顔がふにゃりとにやけてしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 400人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雷雅 - 更新頑張ってください！ (2019年1月26日 20時) (
レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - 伯斗さん» ありがとうございます！久しぶりの更新ですみません！これからも応援よろしくお願いします！ミドルブロッカーの部分修正いたしました！ご指摘ありがとうございます！ (2018年12月30日 2時) (レス) id: 66a9b8f567 (このIDを非表示/違反報告)
伯斗(プロフ) - コメント失礼します！夢主くんの性格とかが凄く好きです！久々の更新凄く嬉しかったですヽ(´▽｀)/これからも応援させていただきます！頑張ってください！！ (43話の夢主くんのポジション、黒尾さんと一緒ならミドルブロッカーでは…？) (2018年12月29日 9時) (レス) id: e36b332a57 (このIDを非表示/違反報告)
SS YT - 夢主くんの...その...何ていうか複雑な心境が読んでいてひしひしと伝わってきました...！とても読みやすく、面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年7月24日 16時) (レス) id: 35d0cfaf9b (このIDを非表示/違反報告)
かなで(プロフ) - ちょっと泣きそうになりました…音駒の監督さんが気になります！ (2018年5月4日 16時) (レス) id: 3dad58bb65 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
