ご飯を食べる時間が…。 ページ5
夜になっても、鉄朗の好き好きアピールは止まらない。
嫌になってきた頃、月島が本格参加し始めた練習で、小さな影が見えた。
気付かせるために、小さく鳴いた。
木兎が気付いてくれて、そこに来たのは日向とリエーフだった。
いまだにリエーフに敵対心を向けている鉄朗。まったく、みっともない。
…まぁ、私のせいなのだがな。
「ごんのすけ見てろよ！」
はいはい。
私は赤葦のジャージの上に乗る。うん、いい感じだ。
しばらく見てたが、皆集中しすぎて逆に怖いくらいだ。
…というか、ずっとやっているが大丈夫なのか？
時計を見ると、皆もうすでにご飯を食べている時間だ。
という私もお腹すいてきたし…。
近くに誰か通らないか、確認する。
すると、体育館の通路に、梟谷のマネージャーがいるのが見えた。
そうだ、マネージャーなら大丈夫だ。
選手だったら、もしかしたら試合に参加するという事になるかもしれないからな。
「んにゃあ〜。」
「あれ、ごんのすけちゃんじゃん。」
「やほ〜。」
「んなぁ。」
「…なんか呼んでる？」
気付いてくれたか。
私は二人のマネージャーを第３体育館まで送る。
「あっ、今時間何時？」
「８時前〜。」
「食堂閉まっちゃうじゃん！雪絵、ちょっと呼びかけて！」
「了解〜！」
雪絵を連れていき、まだ試合に夢中な皆に向かい、１つ鳴く。
「あの〜そろそろ切り上げないと、食堂閉まって晩御飯お預けですよ〜。」
そこにいた６人全員が、急いで切り上げて食堂に向かった。
「ごんのすけも来い！今は人数少ないから大丈夫だろ！」
鉄朗はそういって私を抱っこする。
「行くぞ！」
抱っこしてもらったのは何回もあるが、そのまま走らされたのは久しぶりだ。
風が気持ちいい。
「ごんのすけも一緒に飯食おうな！」
笑顔でそういう鉄朗。
仕方ないな…と思いながら、私は鉄朗たちと一緒に食堂に向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 863人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
中村千尋(プロフ) - 泣きました……うちの猫も最近死んでしまったので余計に泣きました……素晴らしい作品をありがとうございます！！ (2019年8月24日 23時) (
レス) id: a991a170a0 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(プロフ) - 泣けた。 (2017年10月13日 22時) (レス) id: 058a83fe8c (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - 初コメです。完結おめでとうございます。癌になったことろから半分涙目でずっと見ていました。最後の最後で泣いてしまって私は思いました、(私の猫達もいつかは死んでしまう、その時を待ち続けなければならないと)話を読んで猫達と思い出を作ろうと思いました。 (2017年8月9日 20時) (レス) id: e7c0400c79 (このIDを非表示/違反報告)
megane_yukie(プロフ) - 初コメです！完結おめでとうございます！すごく感動してボロ泣きしました…(´；ω；｀) 素晴らしい作品でした、ありがとうございます…！続編の方も無理せず頑張ってください！ (2017年4月1日 6時) (レス) id: 2c3beca2f2 (このIDを非表示/違反報告)
Saki - 初コメです。感動のあまり涙が溢れてしまいました。 (2017年4月1日 1時) (レス) id: 433a87ef7c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
