学校公認馬鹿ップル！！【天童覚】

バカップル3 ページ3

「ごめんてば。」

　
「いやっ！！」


「私が抱き着いていただけだからー。」


「結果抱き着いてんじゃん。」


「うん。」



覚は嫉妬深いんだよなー。

何度も謝っているけど、許してくれる感じじゃない。

そのまま覚の寮部屋に向かう。

ぷりぷりして、いつも尖がっている唇がさらに尖がっていた。



「もー、若利君と覚ってかっこいいよねって話していたの。」


「抱き着いて話す内容じゃなくない！？」



確かにそうだね。しかも私がさっき言った内容半分合っていて半分嘘だよ。

そのまま無視してジャンプを読み始めた覚。…ご立腹だ…。

ええい、奥の手。

あぐらをかいている覚の足の上に、頭を乗っける。

覚の目がさらにまん丸くなって、寝ている私を見る。



「A、何して…。」


「覚、ごめん。」



マジ顔になって、そういうと、覚の顔が赤くなっていくのが分かる。

そのまま、私の体を起こしてくれた。



「分かった…分かったから…あーもうかわいいなぁAは。」


「そう言ってくれるの覚だけだし。」


「…大好きだよん。」


「私も大好きだよん！」



2人して、ニシシと笑う。

すると、覚の手が私の肩に置かれていることに気付いた。

あぁ、この体制は。



「ねぇ、今イイ？」


「…うん、いいよ。」



2人きりの部屋に、リップ音が響いた。

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