月がお似合い。 ページ5
五日目の夜。
ツッキーが、俺に質問してきた。
「あの…一応、僕ら試合になったら敵同士ですよね。
どうしてアドバイスまでしてくれるんですか？」
「僕が親切なのはいつものことです。」
あ、やっべチビちゃんやごんのすけにまで冷たい目で見られた。
俺がここまで必死になるのって、「ゴミ捨て場の決戦」をやりたいからなんだよね。
音駒に行くと決めた時から、ずっと見たかった。
いつか烏野と戦う時があるし、今回の春高が俺もラストチャンス。
ごんのすけは連れて行けないけども…。
「まぁでも、ごんのすけもみたいだろ？ゴミ捨て場の決戦。」
「んなう。」
俺は満足そうにうなずき、また烏野１年生と練習を始めた。
「あ、ごんのすけー。」
教室にいなかったごんのすけを探していると、廊下にいた。
暗くて同化していたな…。
俺はいつもの中庭のベンチに、ごんのすけと一緒に向かった。
この前は満月だったのに、今は欠けている。だいぶ時間が経ったんだなあ。
「いいねぇごんのすえ。月がお似合いだねえ。…ごんのすけ、俺あらためて思ったよ。
今回の合宿で、ゴミ捨て場の決戦をやりてえなって思った。前から思っていたけど、強く。
…それで、ごんのすけは試合見れなくっても、家で待っていてくれ。
俺がでっかいトロフィー持ってきてやるからな！！だから…それまで…。」
あれ、おっかしいな、声がでないし掠れてくるし。
「んな〜。」
「…ごん、のすけ…。」
ずっと待ってやるっていう目をしていたごんのすけに、俺は微笑む。
「…あぁ、そうだな。待ってろよ。」
言葉は交わさずとも、一人と一匹は、分かっているのだから。
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オユ。 - 泣いた。感動しました。素晴らしい作品をありがとうございました。 (2020年10月30日 19時) (
レス) id: 9b74479a97 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣 - 本当に素晴らしい作品をありがとうございました。 (2020年3月31日 20時) (レス) id: 44c29d146e (このIDを非表示/違反報告)
夜桜愛儚 - 泣いた、素晴らしい作品をありがとう (2019年6月5日 12時) (レス) id: b1fcaf3ab6 (このIDを非表示/違反報告)
みらい(プロフ) - コメント失礼します。前作から見させていただきました！見ていてかわいいや面白いが沢山出てきました。そして最後はとても感動しました！思わず泣いてしまいました。これからも頑張ってください！ (2018年7月2日 1時) (レス) id: 47679824c0 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮咲那(プロフ) - はじめまして。誤字だと思うんですが、ミカちゃんの漢字は美華だったきがします。この作品で泣きました。これからも頑張って下さい！ (2018年3月18日 10時) (レス) id: ef0ba5aad5 (このIDを非表示/違反報告)
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