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一進一退の攻防が続く。

どちらも引かない。そんな思いがぶつかり合っていく。

若利君を三連続使わせる賢二郎君も、痛いはずの右手を使ってブロックをしてくる月島君も……凄い気迫だ。

しかし、点数が烏野に入ってしまいマッチポイントになってしまった。

すかさず鷲匠監督が最後のタイムアウトを取る。

若利君は、エナジーゼリーを私の手から受け取る。

私だけでは手が足りない。ベンチにいる人たちも協力してタオルやドリンクを渡していく。

この短いタイムアウトの時間で、どれだけ休めるかが大事だ。



「若利君」



私は立ち上がって、声をかける。


「どんなときでもトスを上げるというのは、若利君が使い物になるうちは、ということでしょ?」


「!?おい、何か知らねえけどその言い方は……」



すかさず英太君が止めに入るけど、若利君はふ、と笑った。



「そうだ」



その笑みに、皆が驚く。

私も微笑み、「だって、賢二郎君」というと「あっはい」と混乱したような返事が返ってきた。



「私、信じているから」


「あぁ」



彼女だからとか、関係ない。

部活のマネージャーと選手。

もう、これ以上言葉を交わすことはないのだ。



「行くぞ」



立ち上がる若利君に、皆がついていく。

次にコートに戻ってくるときは、勝つときか負けるときか。

勝って、戻ってきてね。

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さつち - 最近読み始めてほんとに一気に読んでしまいました。続きが上がること願ってます。 (3月4日 19時) (レス) @page34 id: c754d1835b (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃ(プロフ) - 一気に読んじゃいました。めちゃくちゃ好きです。続き待ってます!!! (10月1日 1時) (レス) id: 7447c314b6 (このIDを非表示/違反報告)
タク(プロフ) - 若利可愛い、、、将来のとこまで書いて欲しい‼️ (9月23日 16時) (レス) id: fe72dbe904 (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (7月29日 23時) (レス) @page34 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - mooさん» コメントありがとうございます!若利君はここでは夢主に対して大きな子供(もとい赤ちゃんw)として書いていますので、いとおしさを感じていただけて何よりです^^長い作品になりますが、これからも読んでいただければ幸いです。 (7月20日 10時) (レス) id: b562ecc021 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いすだ | 作者ホームページ:欲はない。  
作成日時:2022年1月14日 21時

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