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「え?流しそうめん?」


「そ!あそこの宿で毎年やっていることなんだってさ〜だから今日の夜は浜辺で流しそうめんだって!」



るんるん、という感じで覚君は話す。

そうか、流しそうめんか……小学生の時にやった記憶が多少あるくらい。



「Aちゃん、座っちゃうから下の方だね。もしかしたら取れないかも……」


「大丈夫だよ。流しそうめんは見ているだけで楽しいし、最悪は下に流れて止まったやつ食べるから!」


「それなんか悲しくない?」



会場である外につくと、皆が設置の手伝いをしているみたいだ。

ここの宿は近くにある竹林から切って、一から毎年作っているという。



「よっしゃ!完成だ!」



岩泉君は半そでを腕まくりをしてとんでもなくワイルドな感じになっている。

完成した流しそうめんは、5mくらいの長さだった。かなり長いと思う。




「おー!こう見ると手伝ったかいがあるな」


「あ、天童お前どこに行ってたんだよ!」


「Aちゃん呼びに行ってたの!立派な仕事だよ」


「皆さん、手伝ってくださってありがとうございました。それじゃあ流しますよ〜」



そんな宿の人の声に、皆は歓声を上げた。



「Aちゃんも取る?」



及川君が優しく声をかけてくれるが、私は首を振った。



「ううん、大丈夫。皆が先に食べて」


「おら、この椅子に座って」


「あ、ありがとう岩泉君」



さりげなくかっこいいことをしてくれる岩泉君に、皆悔しそうな顔をしてたとかなんとか。

少し離れたところから私は座ってみる。

あ、そうだ。と思い携帯を取り出した。

そうめんの取り合いをしている皆は、なんだか子供らしくって。

写真を何枚か撮っていると、それに気づいた人がピースをする。



「工君、ほっぺに刻みのりついているよ」


「え!」


「工〜恥ずかしいよ〜」


「ふふっ……!」


「Aさん!笑わないでください!!」



こういうところから見る景色も、悪くない。

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ぼくとぉー! - 続き楽しみにしてます!頑張ってください! (2021年11月24日 10時) (レス) @page24 id: af1e58422b (このIDを非表示/違反報告)
Asrea(プロフ) - 一から一気読みさせていただきました!更新がんばってください! (2020年8月24日 22時) (レス) id: 3cc24693d9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 面白かったです!!続き楽しみにしてます!!!!更新頑張って下さい!!!! (2020年5月20日 22時) (レス) id: c50f9639f2 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白かったです!続き楽しみにしています。更新頑張って下さい!!!! (2020年5月2日 17時) (レス) id: c50f9639f2 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 1から一気読みしました。とっても面白かったです(* >ω<)更新頑張ってください("⌒∇⌒") (2020年4月27日 23時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いすだ | 作者ホームページ:欲はない。  
作成日時:2020年4月27日 16時

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