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「俺のいる場所が最強の場所だろうが?」


 
堂々と疑うことなくはっきりという若利君に対して及川君は目を丸くした。



「ハッ!相変わらず面白くないの自信だな!

……取るに足らないプライド。確かにね。

聞けよ、牛島。俺は自分の選択が間違いだと思ったことは一度もないし、

俺のバレーは何一つ終わっていない。

取るに足らないこのプライド、絶対に覚えておけよ」



及川君の気迫に、私はびりびりと感じた。

言われた張本人は分かっていない。



「あぁ、それとね。

俺ばっか注視していると、思ってもみない方向からぶっすり刺されるからね」


「どういう意味だ」


「俺の後輩、頭悪いしまだぜーんぜん俺にかなわないけど、それでも独りでなくなったあいつは強いよ。

烏は群れで大きな白鷲さえ殺すかもね」



そう言って及川君は去っていく。



「おい、お前ら!バスきてんぞ!」


「あぁ」



若利君は何も気にしていない様子で、隼人君に呼ばれた方向に向かっていく。

だけど私は、どこか引っかかっていた。

なぜだろう。なぜだか、不安に駆られる。

バスに乗っている間も、明日に控えている決勝の激励を言われても。

どこかで勝てないのではないか。と心の中で思ってしまう自分が……憎い。



「……若利君」


「なんだ」


「今日、帰り一人で大丈夫。お母さんにお買い物頼まれているから」



とっさにそんなウソをつく。

ただ、一人にしてほしかった。

そんな様子を見た若利君は首を横に振る。



「なおさら一人にはしておけない。荷物は俺が持とう」


「!」



……だよね。



「ごめん。買い物大丈夫そうかも。……帰ろうか」



指先が、だんだん凍り付いていく。

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ぼくとぉー! - 続き楽しみにしてます!頑張ってください! (2021年11月24日 10時) (レス) @page24 id: af1e58422b (このIDを非表示/違反報告)
Asrea(プロフ) - 一から一気読みさせていただきました!更新がんばってください! (2020年8月24日 22時) (レス) id: 3cc24693d9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 面白かったです!!続き楽しみにしてます!!!!更新頑張って下さい!!!! (2020年5月20日 22時) (レス) id: c50f9639f2 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白かったです!続き楽しみにしています。更新頑張って下さい!!!! (2020年5月2日 17時) (レス) id: c50f9639f2 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 1から一気読みしました。とっても面白かったです(* >ω<)更新頑張ってください("⌒∇⌒") (2020年4月27日 23時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いすだ | 作者ホームページ:欲はない。  
作成日時:2020年4月27日 16時

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