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「ほら、二人共いくよ」
私は二人の手を掴んで引きはがした。
だけど覚君は次の標的を見つける。
「あ、なんかあったらあそこ行けば何日か生きられるんじゃない?」
指さしたのは、国道沿いに建つショッピングセンターだった。
ショッピングセンターは、滅亡後の世界における唯一の明かりのように温かく光っている。
「生き抜く!」
覚君はその誘うような光に向かって一目散に駆けだそうとした。
かと思うとぴたりと立ち止まり、振り返って声をかける。
「若利くーん、アイス食って帰ろ?」
「あぁ。Aは?」
「えっと……じゃあいこうかな」
この二人見ているの面白いし。
若利君が私の隣で静かに歩きだす。
飛び跳ねながら歩く覚君の背中で、スポーツバッグが上下するのが見える。
ロボットの話から先のことはよくわからなかったけど、アイスは食べてもいいんじゃないかな。
それは、若利君も思っているはず。
「え、ショッピングセンターにいくの?」
「当たり前じゃん!希望を胸に!」
ちょっとよくわからない。
元々の目的はジャンプを買うことではなかったのだろうか。
多分だけど、そのことを完全に忘れている感じかな。
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ぼくとぉー! - 続き楽しみにしてます!頑張ってください! (2021年11月24日 10時) (レス) @page24 id: af1e58422b (このIDを非表示/違反報告)
Asrea(プロフ) - 一から一気読みさせていただきました!更新がんばってください! (2020年8月24日 22時) (レス) id: 3cc24693d9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 面白かったです!!続き楽しみにしてます!!!!更新頑張って下さい!!!! (2020年5月20日 22時) (レス) id: c50f9639f2 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白かったです!続き楽しみにしています。更新頑張って下さい!!!! (2020年5月2日 17時) (レス) id: c50f9639f2 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 1から一気読みしました。とっても面白かったです(* >ω<)更新頑張ってください("⌒∇⌒") (2020年4月27日 23時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
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