いらない。７【牛島若利】

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「え、白鳥沢学園？」


「白鳥沢学園って二次予選からなのに……」


「白鳥沢学園……？あ、白樺さん！」



ギャラリーを降りてしばらくすると、日向君に手を振られる。

その後ろに、女の人もいる。



「日向君」


「お久しぶりです！なんで、ここに……？」


「えっと、偵察？」


「！」



日向君が偵察という言葉を聞いて震えている。

くすくすと笑っていると、後ろの女性の人が前に出てきた。



「日向、白鳥沢の人と知り合いなの……？」


「あっ！いえ、その、あの……」



まさか、直接白鳥沢学園に行きましたなんて言えまい。



「烏野高校マネージャーの清水です」


「白鳥沢学園マネージャーの白樺Aです」



ぺこりとお互いに挨拶をする。

すごい美人さんだなぁ。



「それじゃあ、私そろそろ帰るね」


「あ、はい！」


「どっかで当たるの楽しみにしているよ。日向君。影山君にもよろしくね」


「うっす！」



ペコペコ頭を下げている日向君に手を振り、私は会場を後にした。


　



　



　
　



　




「日向と影山……何があったの？」


「ちょ、ちょっと成り行きで……あ、お待たせしましたー！」


「遅え！ボケえ！！」


「あ、影山。さっき白鳥沢の白樺さんに会ったぞ」


「！どこに」


「もう先帰ったよ！……俺らのこと、偵察に来てたみたいだ」


「……まさか」

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