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「それじゃあね」
「また明日。気をつけろよ」
手を振って解散をし、若利君と一緒に歩いて自宅に向かう。
「この後走るの？」
「あぁ」
「夜道は危ないから、気を付けてね」
「あぁ」
「あ、虫除け持ってないでしょ。うちにあるからかけてから走って」
「分かった」
いつも通りの会話をしながら夜道を歩いていく。
「……なんか、この道も来年には通っていないんだなって思うと寂しいな」
「来年か」
「うん。若利君は……」
私なんかにかまっている余裕がないくらい、忙しいんだろうな。
「俺は、今よりももっと強くなっていると思う」
「！うん」
「それは、お前に対する愛もだ」
真っすぐ私を見てくる若利君に、泣きそうになる。
「……うん、私もだよ。来年も、そして再来年も！」
「十年後も、百年後もか？」
「あはは、それじゃあ私たちしわくちゃだね」
「いいじゃないか」
今が必死なのに、未来の話なんてバカみたい。
バカかもしれないけど、今くらいはいいだろう。
「数年後は同棲し、婚約も……」
「ちょっと待って、そこまで具体的に……あ、着いちゃった」
気づけばもう家の前で、私は家の中に入り玄関に置いてある虫よけスプレーを若利君にかける。
「はいっ、これで大丈夫。それじゃあね、若利君」
「A」
「っ！」
「また明日」
突然キスをされ、唇が離れたと思ったらすぐに若利君は走りに行ってしまった。
かすかに残るのは、ツンとした虫よけスプレーの香りだけだった。
「ねぇねおかえりー……どうしたの？蚊に食われるよ？」
「……全く！」
顔が熱くて仕方がない。
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ぼくとぉー！ - 続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年11月24日 10時) (
レス) @page24 id: af1e58422b (このIDを非表示/違反報告)
Asrea(プロフ) - 一から一気読みさせていただきました！更新がんばってください！ (2020年8月24日 22時) (レス) id: 3cc24693d9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 面白かったです!!続き楽しみにしてます!!!!更新頑張って下さい!!!! (2020年5月20日 22時) (レス) id: c50f9639f2 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白かったです！続き楽しみにしています。更新頑張って下さい!!!! (2020年5月2日 17時) (レス) id: c50f9639f2 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 1から一気読みしました。とっても面白かったです(* >ω<)更新頑張ってください("⌒∇⌒") (2020年4月27日 23時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
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