いらない。【牛島若利】

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「若利君、これね。お守り。」


「！…ありがとう。」



受け取ると嬉しそうな顔をする若利君。部活の練習前に、どうしても渡したかった。

この前、若利君の好きなもの何？って聞いたら、小さい声で「……バボちゃん。」といったのでバボちゃんのお守りを作った。

若利君の嬉しそうな顔を見て、私も笑う。



「IH終わったら、バレーね。」


「あぁ。」


「お守り、ずっと持っていると壊れちゃうかもしれないから…。」


「！それは困る。」


「ひもあげるから、バックとかにつけといて。」


「あぁ。」



大切そうにバボちゃんお守りをしまう若利君。シュールすぎて笑いそう…。



「そういえば、ユース合宿行く前に上げたお守りは？」


「まだ持っている。」


「物持ちイイね…。」


「Aの作ってくれたものなら、大切にする。」



どうしてそんな恥ずかしいことどうどうと言えるのかな…。かっこいいけど。



「うん、ありがとう。」





　







　






　


若利side



Aからもらた紐を使い、バボちゃんお守りをバックではなく、ジャージのズボンの所に着ける。



「？あれ、それ若利君どうしたの？」


「…作ってもらった。」


「バボちゃんじゃん！可愛いし上手だね！」


「あぁ。」



悪くない。俺は練習に励んだ。

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