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「あけましておめでとー!」


「おめでとう。」


「ねぇね、お年玉!!」


「今金欠だから、1000円ね。」


「やっほーい!!」



甘え上手な妹は、いろんなところからお金を頂戴してもらっている。



「A、あんたもほら。」


「私は…いいよ。」


「そんなこと言わずに。」



母に勧められて、私もお年玉をもらいに行く。私今高1だぞ。

うちは正月は、私の家に皆が一気に遊びに来る。親戚がたくさんいて、妹はお年玉をもらうのに必死だ。

母方の親戚の方に行って、とりあえず挨拶をする。



「あけましておめでとう、Aちゃん。」


「あけましておめでとうございます、おばさん。今年もよろしくお願いします。」


「あらあら、美人さんになっちゃって。彼氏とかはいるの?」


「…え。」



思い浮んだのは、若利君だった。



「…いえ、まだ。」


「そうなの、青春、楽しんでね。私は高2の時、夫と出会ったのよ。」



そういうおばさんの目線は、お酒を飲んで酔っ払って歌を歌っているおじさんの方を見ていた。



「今も昔も変わらない。ああやってバカ騒ぎして、盛り上げる彼が好きだったのよ。」


「……。」


「あ、のろけ話しちゃったわね。ごめんなさいな。」


「いえ、素敵な話だと思います。私もそんな立派な彼と会えるようになりたいです。」


「まぁお上手ね!」



おばさんは、さぞかしいい夫と出会ったのだろう。目が、きらきらといつまでも輝いていた。

私も、そんな人と。



__「A。応援してくれ。」




若利君、今何してるの。



「Aー!電話!」



そう思っていると、母が電話を持ってそういった。正月に、電話?



「牛島君からよー。」


「!…若利君?」



気になっていた若利君からだった。

私はしびれている足を無視して、走って受話器に向かった。

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楠愛(プロフ) - 9話の赤髪が赤紙になってますよ。 (2017年2月21日 16時) (レス) id: 9678190cd6 (このIDを非表示/違反報告)
kana - 牛若さんの意外な一面が、書かれてて、面白かったです!更新頑張って下さい! (2017年1月16日 8時) (レス) id: f7184af0a4 (このIDを非表示/違反報告)
トン - この作品も面白いですね!牛若も他のメンバーも書くの上手いし、ストーリーも面白いっすよ。 (2017年1月11日 1時) (レス) id: 9be2179d55 (このIDを非表示/違反報告)
ルラ - ピュアっ 純粋っ 可愛いっ good! (2017年1月5日 19時) (レス) id: 3bbc5d11c3 (このIDを非表示/違反報告)
楕円道を歩む少年 - 牛若ちゃん…可愛すぎるっ (2016年12月29日 19時) (レス) id: 57ede5ac54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いすだ | 作者ホームページ:欲はない。  
作成日時:2016年11月23日 23時

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