いらない。【牛島若利】

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「もう大丈夫？」


「あぁ。」


「じゃあ、もう戻ろっか。」



そのあとは何も会話をせず、普通に授業を受け、終わったら私は若利君が部活終わるまで待つ。

７時になって暗くなっても、待ち続けた。



「A。」


「あ、おつかれ。」


「遅くなった。」


「いいよいいよ。」



教室に二人、座る。



「今日は…色々とすまなかったな。」


「もういいって。」



何度も聞いた謝罪。本当に申し訳ないと思っているんだ。



「そういえば、バレー部って試合あるんだよね？」


「今度ある。」


「見に行った方がいい？」


「…いや。」



意外。来てほしいっていうかと思った。



「俺が、本当に強くなったときに見てほしい。」


「…そうするよ。最高の若利君見てみたいし。」


「あぁ。…練習は見に来てほしいが。」


「分かった。これからまた遅くなるし…見ている方がいいな。」


「そうしてほしい。」



コクリとうなずく若利君。

バレーなんてルール全然知らないんだけどね。



「A。」


「ん？」


「マネージャーになる気は…。」


「ないかな。」

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