⇒ Mside ページ8
Mside
万「……は？」
俺が伊月を睨むと伊月は肩をビクつかせる。
それでも、拳を握りしめて俺を見返してきた。
万「お前、何言ってンの？
Aは俺のモンだ。離れるわけねぇだろ
俺とAの邪魔するなら、弟だろうがなんだろうが
殺すよ？」
伊月は殺気に当てられ震えながら、でもやはり目だけは逸らさなかった
伊「何で…そうなるんですか………
このままあなたとねぇさんが一緒にいても、ねぇさんが壊れるだけだ！！それでも…それでもいいって言うのかよ！！
本気で好きなら！相手の幸せを願って身を引けって言ってんだよ！！！
………今ならまだ、傷は浅いでしょう？」
万「！」
幸せを…願って身を引く？
そんな事、考えたこと無かった。
Aと一緒にいるのが俺の幸せだし、Aだってそうだと思ってた。
何も言わなくなった俺に、伊月はそれ以上何も言わず、「…大きい声出してすみませんでした。けど、少し考えておいてください」そう言って帰って行った
あの後自室に籠り、俺は伊月の発言について考えていた。
伊月のあの発言はきっと1日考えて辿り着いた答えなんだろう。
だから、昨日あの場で言わずにわざわざ今日俺の家に来たんだ。
暴力が身近にある俺の傍にいればAも必然的に暴力と関わる事になる。
そのせいで、Aの危うさが増しているって言いたかったんだろう。
俺と一緒になれば、尚更
それに、俺に恨みがあるやつからAが狙われる可能性だってある。
伊月はそういう所も心配してるんだろう
路地裏でみたAの瞳の奥の黒い感情。
俺はそれに惹かれた。
けどきっと、その感情はAの幸せにはあってはならないものなのかもしれない。
俺と一緒にいることでその感情が大きくなっていけば、Aは…不幸に、なるんだろうか
それは…いや、だな。でも、
Aが俺のそばにいない世界なんて考えられない
“今ならまだ、傷は浅いでしょう？”
万「浅い訳、ないじゃん。」
俺の小さな呟きは、誰の耳にも入らず
静かに部屋の中に溶けていった。
__作者ページ＿＿＿＿＿＿＿
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M - 本当に面白かったです！夜中に笑い転げて親に怒られましたよまったく！！続き楽しみにしてます (2022年7月5日 5時) (
レス) @page49 id: 0bd2a9d625 (このIDを非表示/違反報告)
issa(プロフ) - ゴリラの娘ですさん» ゴリラの娘ですさんコメントありがとうございます！たくさん笑って頂けたみたいで嬉しいです！！( ¨̮ ) (2022年3月24日 23時) (レス) @page47 id: 6ceecd8899 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - どうしてくれるんですか！もう笑いすぎて腹筋〇んで親に不審がられてるじゃないですか！(訳 こんなに面白い作品作れるのすご！) (2021年10月24日 23時) (レス) @page45 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - 遅くにすみません。もう神すぎます！ヤバイです！好きです！更新頑張ってください！ (2021年10月24日 23時) (レス) @page45 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
issa(プロフ) - 虚構くん。さん» 虚構くん。さんコメントありがとうございます！小ネタ好評みたいで良かったです！笑応援ありがとうございます(^^) (2021年9月13日 1時) (レス) id: 3d5a4549de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：issa | 作成日時：2021年6月9日 0時
