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Mside
Aと伊月が俺の家に遊びに来た翌日の夜
帰宅すると、家の前に伊月が立っていた。
万「なにしてんの？」
伊「…昨日の、話の続きをしに来ました。」
昨日、Aがエマの部屋に連れられて行った後
伊月が俺に
伊「ねぇさんの事、本気なんですか」
と問うてきた。
万「本気だよ」
俺がそう返答すると、伊月はそれ以降口を噤んだのだが、話の続きということはこれの続きということだろうか。
俺が何も言わないでいると、無言の肯定と捉えた伊月はポツリポツリ話し始めた
伊「…ねぇさんは、危うい人だ。
それはきっと、佐野さんもよく分かってますよね」
Aの危うさ。俺は、路地裏の事と、Aの原付を壊された時の事を思い出した
Aはアホだけどバカじゃない。自分と相手の力量を瞬時に判断できるはずだ。にも関わらず、
力量の差がある相手にも、複数人相手にもAは躊躇なく、容赦なく突っ込んだ
心底楽しそうに、狂気を孕んだ笑みを浮かべて
伊「昔は…何かを傷つけるのを極端に嫌う人でした。それこそ、虫も殺せないくらい優しい人。けど…あの日から、ねぇさんは変わった。」
万「…母ちゃんが、死んだ日？」
伊「！…ねぇさん、話してたんだ。
そう、その日俺達はホテルに泊まったんですけど、
部屋の中に蜂が入って来ちゃったんです。
いつもなら俺たち2人は真っ先に逃げて母さんの後ろに隠れてたんですけど……
その時…ねぇさん蜂を素手で掴んで……
握りつぶしたんです。
小学4年生の女の子が、ですよ？
蜂に刺された手が、馬鹿みたいに腫れてんのに
“あははははｯ”って笑いながら。
…俺、その時初めて、ねぇさんが怖いと思いました。
蜂を握り潰したからとかじゃなくて、なんというか…今にも……消えてしまいそうで。怖かったんです」
ゆっくりゆっくり歯をかみ締めながら言葉を紡ぐ伊月
伊「それから少しづつ少しづつ、元のねぇさんに戻りつつあったんです。でも……
佐野さん達と遊ぶようになってから、
…無意識ながら佐野さんに、惹かれ始めてから
ねぇさんの危うさが、加速している気がする。」
今まで、下を向きながら話していた伊月が
何かを決心したかのように顔を上げ
俺と目を合わせた
伊「だから……
ねぇさんが自分の気持ちに気づく前に
ねぇさんが狂気に呑まれる前に
…離してあげてくれませんか」
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M - 本当に面白かったです！夜中に笑い転げて親に怒られましたよまったく！！続き楽しみにしてます (2022年7月5日 5時) (
レス) @page49 id: 0bd2a9d625 (このIDを非表示/違反報告)
issa(プロフ) - ゴリラの娘ですさん» ゴリラの娘ですさんコメントありがとうございます！たくさん笑って頂けたみたいで嬉しいです！！( ¨̮ ) (2022年3月24日 23時) (レス) @page47 id: 6ceecd8899 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - どうしてくれるんですか！もう笑いすぎて腹筋〇んで親に不審がられてるじゃないですか！(訳 こんなに面白い作品作れるのすご！) (2021年10月24日 23時) (レス) @page45 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - 遅くにすみません。もう神すぎます！ヤバイです！好きです！更新頑張ってください！ (2021年10月24日 23時) (レス) @page45 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
issa(プロフ) - 虚構くん。さん» 虚構くん。さんコメントありがとうございます！小ネタ好評みたいで良かったです！笑応援ありがとうございます(^^) (2021年9月13日 1時) (レス) id: 3d5a4549de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：issa | 作成日時：2021年6月9日 0時
