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正門 side
.
「 はぁ .. 誠也くん .. っ 」
『 ぁ ッ もっと .. 』
仕事が休みの前日、
決まって俺らは ホテルで待ち合わせ 。
そこで 、誠也くんと身体を重ねる 。
一日中 、壊れるほど 。
恋人 の 関係やないから
終わりが来てもいいように 、って思うのに
止まらない 、 止められない 。
誠也くんと視線が合えば
その 瞳 に 溺れていくだけ 。
.
○「 ねぇ聞いた？末澤さんの話 」
●「 あ、薬指の指輪でしょ？ショックー狙ってたのに」
向かいのデスクから聞こえてきた会話 。
.. ほんまに 付いてる ..
あぁ 遂に 、この時が来たんやな 。
そこから俺は 、誠也くんとの距離を置いた 。
携帯は 鳴る 、でも忙しい振り 。
視線は感じる 、でも気づかない振り 。
そうでもしないと俺は ..
.
「 うわ 、雨や .. 」
天気予報では晴れやったのに 。
止みそうにもないし 、会社で雨宿りか 。
" ブブブ .. ブブ "
ポケットで震える携帯 。
「 誠也くん ... 」
始めは無視した 。でも 、あまりにも鳴り続けるから
「 .. はい 」
『 ... 』
「 誠也くん ? 」
『 .. どこおんの 』
「 今 会社ですけど 」
『 .. 寒い 、早よ来て .. 』
「 え 、今どこいるんです？ 」
『 正門ん家 .. 』
そう 聞いた瞬間 、慌てて荷物を持って
会社を飛び出した 、 雨なんか 気にせず 。
「 はぁ 、はぁ 誠也くん .. 」
『 .. ふふ 遅い .. 』
家につけば 、雨に濡れて
寒さで震えて待つ誠也くんがいた 。
風邪ひく 、そう思い 慌てて 家に上げて
風呂へ入らせようとすれば
俺に抱きついて 離れなくて 。
「 誠也くん .. 」
名前を呼べば 、何も聞かないで と言うように
強く 、抱きしめられて 。
冷えた唇に 優しく重ね合わせ
濡れたシャツをゆっくりと脱がしながら
ベッドへと沈み込んだ 。
誠也くんと 指を絡めて繋いだ時の違和感 。
付けてあるはずのものが 、
左の薬指に付けられていない 。
「 誠也くん .. 」
『 .. 俺を むちゃくちゃにして 』
何があったかは聞かない 。
この 時間を 壊したくなかったから 。
俺は この時 初めて 、首に シルシ を 残した 。
fin .
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にこ(プロフ) - 丈末ありがとうございます。本当にこういう展開があればいいなとおもっています。デビューすると丈末の供給が少なくなりそうで、悲しいです。 (2021年11月12日 20時) (
レス) id: 71bfee394c (このIDを非表示/違反報告)
す え ぴ(プロフ) - おにおんさん» コメントありがとうございます！リクエストはTwitterの方で受け付けておりますのでそちらからよろしくお願いします！ (2021年1月6日 1時) (レス) id: 14e3015e43 (このIDを非表示/違反報告)
す え ぴ(プロフ) - にこさん» コメントありがとうございます！遅いですがこれからも読んでいただけると嬉しいです 。 (2021年1月6日 1時) (レス) id: 14e3015e43 (このIDを非表示/違反報告)
おにおん(プロフ) - リクエストとこ受け付けていますか？？ (2020年12月29日 13時) (レス) id: 5bfc558cb7 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 更新してくださってありがとうございます。いつも楽しみにしています。 (2020年12月19日 18時) (レス) id: bd022750cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：す え ぴ | 作成日時：2020年3月19日 23時
