妹さん。112 ページ22
‐寺坂side‐
俺の部屋はAの部屋の前にある。だから必ず前に来ることになる。
そういや、業来てんだったな。
なんて思いながら、部屋のドアに手をかけたとき、
赤羽「ねえA。好きだよ」
業のそんな声が聞こえた。
つか、業のこんな優しい声はじめて聞いた。
と思いながら、耳を澄ます。
「え？私も好きだよ？」
あぁ。そうだった。
Aはこういう奴だった。
業の奴も大変だな。
赤羽「違う！俺が言ってるのは、友達としてじゃなく恋愛で！」
「えっ……」
声だけでAが赤面してんのはわかる。
てか、そういうのは俺が居ねー時にやれよな。
こっちがハズイだろーがよ。
赤羽「俺と付き合える？付き合えない？」
「あ、ぅ……わ、私……業の事、」
はぁ。
わかってんだよ。
何年間一緒に居ると思ってんだ。
業の事、
「好きっ……！」
好きなんだろ？
「も、勿論……恋愛、で」
ったく。
勝手にやってろ。
俺がAを心配すんのは、彼氏が出来るまでって決めてるしな。
まー、業ならAを任せられんだろ。
寺坂「相手が業なのはふにおちねーけど……」
そう呟いて部屋に入った。
それから適当に過ごしてたら下に降りる足音がして、出ようとする業を引き留める。
Aには聞こえねーように、
赤羽「なにー寺坂」
寺坂「ぜってーAを泣かすなよな」
と言うとビックリした顔をしていた。
赤羽「なんで知って……」
寺坂「聞こえてんだよ…ったく。相手がオメーなのは最悪だけど。Aを泣かしたらオメーを殺るかんな。覚悟しとけよ」
赤羽「泣かせないよ。つか、泣かせるわけないじゃん。お義兄さん♪」
寺坂「オメーにお義兄さんと言われる筋合いはねー！」
つくづくこいつはムカつく。
寺坂「だけどAを頼む」
赤羽「当たり前だよ。Aを絶対放さないから」
そう言うとAの方に行って、Aの頬にキスしてから、
「えっ！」
赤羽「じゃまた明日ね、A。あとでメールして詳しい時間も教えるし」
Aは顔を赤くして俯いて頷いた。
赤羽「じゃ、お邪魔しましたー」
寺坂「A、ぜってー業と幸せになれよな」
「え、いいの？」
寺坂「あいつの事好きなんだろ？なら俺は何も口出ししねーよ」
「ありがとう！お兄ちゃん！」
Aの頭を撫でて俺は部屋に向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美桜 - 磯貝落ちじゃなきゃイヤ！ (2019年2月8日 21時) (
レス) id: d73a6f0aa2 (このIDを非表示/違反報告)
紅麗覇 - あ、すみません。９７に書いてありました；すみませんでした； (2015年5月16日 13時) (レス) id: adcf7e1414 (このIDを非表示/違反報告)
紅麗覇 - ９６話の男子に言えない事って何ですか？すみません。考えても良く分からなかったので… (2015年5月16日 13時) (レス) id: adcf7e1414 (このIDを非表示/違反報告)
いちご姫☆片思い中のＪＣだよ☆(プロフ) - カルマオチがいいです！お願いします。 (2015年5月10日 14時) (レス) id: 22a1c112c6 (このIDを非表示/違反報告)
ainan(プロフ) - カルマオチがいいです。！！ (2015年5月9日 18時) (レス) id: f73dfabf74 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：木戸藍楽
| 作成日時：2015年5月2日 16時
