story*21 ページ23
‐浅野side‐
浅野「そうか。なら出ていくといい」
自分の言った言葉に驚く。
さすがに今の言葉は無い。
明らかに八つ当たりだ。
開けっ放しのドアを見てハッとする。
Aをまた泣かすのか？僕は。
何がAが好きだ。
Aを傷付けてるのは紛れもない僕で、Aの傷を癒してるのは磯貝だ。
ほら、磯貝の名前を出すとズキッと痛む。
まだ磯貝の所には行かせたくない。
Aに今までしてきたことを謝らないと。
浅野「A！！」
体が勝手に動く。
謝らないと。
謝ってまた今までの関係に戻したい。
Aを探さないと。
僕にとってAは恋愛対象だけど、Aにとって僕は恋愛対象でもない。
せめて友達だと思っていてほしい。
恋人になれなくてもいい。
ただ傍に居てほしい。
友達としてでもいい。
クラスメートと思われるのは嫌だ。
浅野「どこだッ……？」
走りすぎて疲れてきた。
一度立ち止まって休憩がてら見回す。
すると後ろの教室からすすり泣く声が聞こえた。
僕がゆっくりドアを開けるとその教室は暗くて、開けたドアの光だけが教室の中を照らした。
すすり泣く声はピタッと止まって、机の陰に隠れた。
浅野「誰だ？」
「が、学秀くん…？」
とAの声で僕はAのもとへ行って前に回れば、Aは体育座りをして肩をビクつかせた。
Aはゆっくり顔を上げて、当たり前だけど上目遣いの涙目でドキッとした僕は最低だ。
浅野「ごめんな…出ていっていいなんて思ってないから………寧ろ僕から離れないでほしい…」
僕は何を言っているんだ。
Aはふわっと微笑んだ。
またドキッと胸が高鳴った。
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猫大好き - 磯貝君好きです！ (2022年4月21日 17時) (
レス) id: d3f6c8ef80 (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ@ - 面白かったです！ (2017年5月3日 11時) (レス) id: 050378d196 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 苺姫さん» えっと…私がですか……？ (2015年9月7日 12時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
苺姫 - イメ画書いてください!! (2015年9月7日 9時) (レス) id: 6f0a98566f (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ススキさん» すみません…『は』でなく『を』でした……『を』を押した筈が『は』って変換してしまったみたいですね…すぐ修正します！本当にすみませんでした！ (2015年7月21日 22時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木戸藍楽
| 作成日時：2015年7月16日 0時
