I Need You ページ15
▽SG
お前が必要なんだ。
お前がいないと俺は
*
「ユンギヒョン、元気になりましたか?」
「…」
「聞いてますか?ユンギヒョン」
作曲を前にスランプの俺。
もうarmyに出さなきゃいけない作品は決まっていて、それをあと形にするだけなのにこんなにも上手くできない。
次第に呼吸さえうまくできなくなって、結局Aを呼んで介抱してもらって。情けがない。
自分が嫌いだ。
ストレスを目の前にすると何も出来なくなる自分が嫌いだ。
何回も繰り返したその連鎖の果てに、何も変わってない俺がいる。
「ユンギヒョン、?」
Aは、いつも優しくて頑張っている、最高のメンバーだ。
それこそ、今日も俺を支えてくれて、呼吸が上手くできない間ずっと背中をさすっていてくれた。
「何ずーっと見つめてるんですか? ふふっ、照れちゃいますよ」
あ、Aが笑った。
こんな俺でも、お前を笑顔にできるんだったら、生きる価値はあるのだろうか。
何よりも、大切な、お前を、少しでも大切にできるのだったら。
「ユンギヒョン? またチキンでも食べに行きましょう。その後は運動付き合ってくださいね」
グクに怒られちゃうから、とAはまた恥ずかしそうに笑う。
「いつでも付き合うよ。またヒョンが奢ってやる」
「やったー!ヒョン大好き!」
「でも少しは僕に払わせてくださいね」
“また行きたいから”
俺も大好きだ。
思ったら止まらなくなって、俺の中でそれが音楽として溢れ出した。
「あ、作曲するんですね。プロデューサー呼んできますか?」
「ありがとう。でもこの曲は出さない」
「え、どうして? ユンギヒョンの曲なら…」
「お前へのラブレターなんて見せたら笑われるだろ」
『To イルミ By AugustD』
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みといそ(プロフ) - キーボードさん» そう言って貰えてよかったです!書いて欲しいジャンルや作品があったらぜひ教えてくださいね。応援よろしくお願いします。 (2022年12月20日 13時) (レス) @page23 id: 5f5abc86a8 (このIDを非表示/違反報告)
キーボード - さいっっっっこうの作品でした!!本当に防弾少年団の歌までネタとして入れるなんて最高すぎて泣けそうでした...ハート一回しか押せないなんてつらすぎます...これからも頑張ってください!応援します! (2022年12月18日 8時) (レス) @page23 id: d8014ebbb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みといそ | 作成日時:2022年10月25日 20時