【BTS】依存症【男主】 (ページ6)

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カウンセリング：ジミンページ6

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side：You

『よし、これで大丈夫』

手に取ったのはジョングクくんのカルテ。
ここにくるメンバーやスタッフさんの話は、重要なところはきちんとメモしてこうしてカルテとしてまとめておいているのだ。
そうすると、気持ちの変化がわかるし、自己理解にも繋がるからね。

カルテを整理していると、トントンとノックの音が鳴った。

＊

「Aさん！！会いたかったです！」

(ぎゅーっ)

『わっ、ジミンくん！あ、ありがとう。僕もとっても会いたかったよ』

ドアを開けた瞬間飛び込んできたのはジミンくんだ。
ジミンくんは今日は定期カウンセリングの日。毎月一回はメンタルチェックを兼ねて、必ずカウンセリングを実施している。

まずは表情。そして、声の調子。
無言で確認事項を済ませたら、ジミンくんを座らせて、肝心のカウンセリングへ移ることにした。

『最近あったことはなにかある？』
「Aさん…」

すると途端にジミンくんの目がうるうると涙でゆがみ始めた。

「僕、もうどうしたらいいのかわかんないです」
『一緒に整理しようか。なにか嫌なことがあったの？』
「なんか、練習しても練習しても不安が拭えなくて」
『そうか。上手くできない、っていう気持ちになる？』
「そうなんです。人からどう見られてるのか、怖くなって」

震えるその手を優しく握る。

『とっても不安だったね。話してくれてありがとう』
「だから僕どうしたらいいのかわかんない…」
『練習するほど不安になっちゃうんだね。でもね、これだけは言えるよ』

『練習した時間は絶対無駄にならない』

『ジミンくんが一生懸命努力した時間は無駄にならないし、いつかきっと必ずその努力が報われる日は来るよ。それにこの話をarmyにしたら、きっと喜んでくれるよ。自分たちのためにこんなに頑張ってくれるアイドルはいないよ』

ジミンくんの瞳から涙がぽたりぽたりと落ちた。

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