自己紹介 ページ2
黒板の前を歩いて、教卓の横に立つと、教室からおおお…と声がした。
え、どうしよう、もしかして何か服についてる？
転校するからって髪型ボブにしたけど変だった？
先生「高木さん？」
『あ、え、ええっと…』
顔が熱くて火が出そうだ。
すると、今朝別れたばかりの彼がこちらに向かって歩いてきた。
rbr「高木あなたちゃんって言うねん！みんな仲良ぉしたって！」
どうしようとあわてふためいた結果、私はお辞儀だけすることにした。
「かわいい…」
「背ぇ高いな」
「スタイル良すぎん？」
「胸でかっ…」
rbr「なっ！お、お前ら不純やぞ！あなたちゃん、ごめんなぁ、」
雑面をしていても分かる。申し訳なさそうな顔。
私はと言えばうつ向いてはいるが、多分今顔からは湯気が出ていることだろう。
先生「2人とも結構喋れそうやし、高木さん、天乃の隣の席でもええか？」
rbr「え、お、俺は良いですけど…あなたちゃんは？」
『わ、私もっ！大丈夫、です、。』
緊張で声が上ずる。
まぁまぁ思い出に残りそうなスタートを切ってしまった…
rbr side
スタイルがええなぁ、と最初見たとき思った。
俺より背が高くて、胸は大きいし、スカート越しに分かる尻も綺麗な形で。
それに、顔が整っている。好きになったとか、そういうわけではない。
でも、クラスの奴らがざわついてあなたちゃんが困っとる顔しとったときは、ちょっとだけクラスの奴らに腹が立ったし、なんとなくあなたちゃんを守りたくなった。
ただ最初はちょっとした好奇心みたいなのがあって、喋りかけた。
彼女曰く、身長は170を越えているらしいし、理由を聞いても気づいたらこんなことに…と、苦笑いで言っていた。
もしかしたらコンプレックスなのかもしれんなと思ってその話はやめた。
そして、お昼。
rbr「なぁあなたちゃん。」
横に座ってお弁当を広げようとしているあなたちゃんに声をかける。
rbr「お昼、生徒会室で一緒に食べへん？みんな多分もうおるし。」
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作者名：乾燥マンボウ海へ行く | 作成日時：2023年11月23日 22時
