初めまして ページ1
家の都合で転校することになり、今日はその初日。
制服のネクタイをしっかりしめて、鏡を見る。
指先で頬を持ち上げて笑顔の練習…やめよう。なんか虚しくなってきた。
いリビングで朝食をとる両親にいってきますと告げて家を出た。
転校と聞いたときは悲しかったし嫌だったけど、住んでみれば風は心地いいし、良いところだ。
それに、なんだかんだ言ってちょっとだけ楽しみにしている自分がいる。
たしか校門に生徒会の人が立ってくれてる…って話なんだけど…
？「ちっすちっす！って身長高いなぁ！今日から来る転校生ってお前のことかぜ？」
フードで見えにくい顔、口から覗くとがった歯。
『ひぇっ…』
ﾀﾋを覚悟するほかなかった、が。
rbr「おいゾム、怖がってるやん。初めまして、生徒会の天乃です〜。ロボロって呼んで！君が転校生やな？」
ゾム？さんの後ろから走ってきて自己紹介を始めたこの人はロボロさんというらしい。
顔に雑面をつけていて顔がよくみえない。
…それに身長は私より小さい。
『は、はい。そうです。』
rbr「転校生は生徒会が案内することになっとるから、今から校内まわるで！そういや名前なんていうん？」
『高木あなた、です』
rbr「ほんならあなたちゃんって呼ぶわ！よろしゅー！」
『よろしくお願いします、！』
校内を歩きながらロボロさんと話していると、生徒会に関していろいろなことが分かってきた。
ゾムさんも生徒会のメンバーだということ。
他にも生徒会のメンバーはいて、生徒会長が選んだ人だけが入れて、学年は問わないこと。
それで最近1年生からも2人、生徒会のメンバーになった人がいること。
『この学校の制度は変わってるんですね…』
rbr「ん？そーお？でも結構おもろいで！」
朝の予鈴が鳴ったので、ロボロさんに案内してもらい、職員室へ向かった。
ロボロさんは教室に戻ってしまうそうなので、ちょっとだけ心細い。
先生「先生が呼んだら、教室のなかに入ってきて下さいね。」
ありがちなセリフを言われて、教室の外で待機する。
2-1。私がこれから過ごすクラスだ。
先生「高木さーん！」
『は、はい！』
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作者名：乾燥マンボウ海へ行く | 作成日時：2023年11月23日 22時
