夢の時間 (ページ1)

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いつも通りの日。

朝食を食べて、歯を磨いて

髪の毛を縛って、化粧をして

出勤して、ランチして、退社する。

…はずだったのに

「先輩…」

目いっぱいに涙を溜めて

書類を持ってきたのは

入社1年目の部下のルナちゃん。

手には大量の資料。

「出力する資料間違えちゃいました…」

私が勤めてるのは化粧品会社。

広告も商品も全て請け負ってる

なかなか大きい会社。

その中で私は広報を担当している。

部下のルナちゃんも、そう。

その資料の量からも

定時には上がれなさそうで

…多分、徹夜。

＞ごめん、今日遅くなるから先寝てて

そうメールを打ち

ルナちゃんの持ってる資料の半分を貰った。

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『ふう、終わった！』

「先輩、すみませんでした。」

無事終わったものの

ルナちゃんの表情はどんより。

『大丈夫！

じゃ、早く帰りなよ～』

「ありがとうございます。

お先に失礼します。」

ルナちゃんも帰り、

警備のおじさんに挨拶をし、

歩きながらスマホを見ると

＞ごめん、俺も今日急遽飲みに誘われたから。

そうメールが来てた。

こういう時は大体朝帰り。

最近…、何だかなあ…

明日も休みだし

少し飲んで行こうかな。

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