Ren.M の場合 (ページ19)

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【019】ページ19

～your side～

『まだ怒ってる？』

目「別に怒ってないけど」

怒ってないと言いつつ
あからさまに不機嫌そうな目黒を横目に、
自販機で買ったコーヒーを口にする

いつもなら運転中でもよく喋るから、
逆に落ち着かないな、、、

『じゃあ何で口数少ないの？』

目「なに、寂しいの？」

『や、何か落ち着かないっていうか(笑)』

正直にそう言うと、
小さくため息をついて頭をかく目黒

え、もしかして地雷踏んだ！？

目「あーもー、俺カッコ悪すぎじゃん」

『へ？』

目「、、、俺さ、Aが思ってる以上に
Aのこと好きだし、
Aのことしか見えてないんだよね」

目「だから藤井さんとか康二くんと
楽しそうに話してるA見て、
勝手にテンション下がってただけで、、、

あ～～～マジで余裕なさ過ぎてダサい(笑)」

そう言って目黒は自嘲気味に笑ってるけど、
私は正直な気持ちを言ってくれたことに
どこか嬉しさを感じた。

『全然、カッコ悪くないと思う、、、よ？』

目「え？」

『私は…めぐのそういう、真っ直ぐなところ？
良いと思うけどな』

わ、なんか自分で言ってて
恥ずかしくなってきたな(汗)

目「え、マジで？」

ちょうど信号で止まったところで、
こっちを見て少し驚いた様子の目黒

『うん、ほんとに』

目「、、、あ～～よかった
絶対引かれたと思った」

『え、なんで？(笑)
引かないよ(笑)』

目「だって彼氏でもないのに
嫉妬丸出しとかキモくない？」

『うーーん、まぁ相手にもよるのかな？(笑)』

目黒はえ、なにそれ俺自惚れるるよ？
なんて言ってニヤニヤしてるけど

さっきまで拗ねてたのが嘘みたいにご機嫌だから、
まぁいっか？って思っちゃったよね