Ren.M の場合 (ページ16)

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【016】ページ16

～your side～

『明日からまた仕事か～』

ゆりな「それな？考えたくないわー」

お土産を買い終え、
空港でチェックインを済ませた私たちは
ベンチに座って各々の時間を過ごしている

私もそうだけど、さっきからゆりなは
コーヒー片手に溜息が止まらない様子

まぁ無理もないか(笑)

ゆりな「てか暑いし、アイスでも食べる？」

『あ、いいね～！そうしよ！』

ちょうど近くの売店に
ブ●ーシールのアイスが売っていたので、
さっそく二人で購入。

沖縄といえばこれだよね！(笑)

『んー！美味しい！』

ゆりな「東京でも食べれるけど、
なんかご当地感あっていいよね～」

やっぱり暑い日はアイスだな～
なんて思いながら幸福感を噛みしめていると、

目の前に座っていた目黒が
体ごと振り返ってこっちを向いた

目「なんか美味そうなもん食ってんじゃん」

『なに、食べたいの？』

物欲しそうな目で見てくるので
そう聞いてみると、

ん、とだけ言って口を開ける目黒

こりゃ当たり前にもらえると思ってるな？
まぁ別にいいけどさ(笑)

『え～～、一口だけだよ？』

仕方ないな、といった顔で目黒の口に入れると
ん、さんきゅと言って満足そうにしている

『生意気なやつめ(笑)』

目「でも憎めないっしょ？」

『ふふっ、なに言ってんだか(笑)』

やれやれ、と思いながらふと横を見ると
目黒に対して白い目を向けているゆりな(笑)

アイスはいつの間にか食べ終わっていて、
ちょっと一服してくるわ、と言って席を外した

『てか今更だけどめぐ一人？珍しいね』

目「康二くんとラウールいたけど売店行った
そろそろ戻ると思うけど」

『あ、そうなんだ？
付いてかなかったんだね』

目「うん、Aと話せるかなーって」

『そ、そっか』

目を合わせてそんな事を言うもんだから、
恥ずかしさで上手く返事ができなくて。

視線を逸らしてアイスを食べきったけど、
目黒からの視線はずっとそのままだ。

『なに』

目「いや？可愛いなと思って」

『またそうやって、、、
恥ずかしいからやめて！』

目「やだね～～
俺はもうストレートに言ってくから」

気持ちは伝えてあるわけだし？と言って
口角を上げている目黒

なんていうか、
顔が良いって本当ずるいなぁ、、、