金木君にプロポーズ (ページ12)

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ぼう・4 ページ12

けど、心の何処かでは忘れたくないと言う思いもある。

そうだ、もし売れなかったら教師になろう。
教員免許は取っているし、そこそこ勉強もできる方だ。
なにせ、上井大学はそれなりに頭のいいところなのだから、それに普通に受かった私はそれなりに頭がいい方と言っても差し支え無いだろう。

…数学は苦手だが

しかし、雑誌が出るのは来月と言っていた。
そういう感じの物が出るペースは分からないが出来るだけ早く出て欲しかった。

けれど、CCGの人が言っていた特徴が一致したと言う言葉が、とても気になる。

白い髪の…有馬さんはあの日、地下から出てきたのを見た。

多分、金木くんを駆逐したのは有馬さんだと思う。
そうか、だからあの人の事が嫌なのか。

私の大事な者を奪ったから。

けれど、怒り等の感情は出てこない。
その代わり悲しい感情が胸を支配した。
それだけが残っていた。
怒りを感じなかった。
樹の虚の様に空っぽで。
前は金木くんに何かする奴が居たら怒りの感情が真っ先に湧いたが、今は違う。
大好きな人が死んでしまうと、人間こうなるのかと考えたが、これ以上色々なことを考えたら更に悲しくなる一方だったのでまだ夕方の6時だけどもう寝ることにした。