金木君にプロポーズ (ページ11)

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ぼう・3 ページ11

買ったあとに店員さんから聞いたのだが、石はオニキスと言うらしく、持ち主の意思を強くさせ、他人から不本意な恨みや妬みを買ってしまった時に守ってくれるらしい。

詳しいんだな、と思いながら店を後にし、家に帰った。

家に帰り、黒山羊の卵を何となくのページで開けてみて、其処にあった文章を読む、という事をやっていたら印象的なページだった。

「私の可愛い欠落者」
「貴方の親は貴方を育てるのに失敗した」

中々に衝撃的だな、何て思いながら本を後にし、指輪を改めてよく見ると、金木君の真っ黒な髪の色の様にも見えてきたし、少し光に当てれば白く輝いてる様にも見えた。

その指輪を人差し指に付け、満足したところで風呂に入ってもう寝る事にした

そして、時が流れるのは早いもので、もう撮影日だった。

服をパジャマからよそ行きの服に着替え、迎えに来た車に乗って撮影場所に向かった。

そして表紙の撮影が終わったあと、家に帰ってから金木君の事を思い出して泣いていた。

けれど金木君はもういない。

だから、私は頑張って売れる様になりたい。

そしたら、忙しすぎてきっと忘れる事が出来るだろう。