紅の純情。

純情18% ページ20

翔side






二｢そっか...。
その、ネックレス涼介も付けてたもんね。｣






思い出した。
Aが付けてるシルバーの十字架のネックレス。




山田も、ゴールドの十字架のネックレスを付けていた。






｢俺の大切な奴と同じネックレスなんだ。｣






って、やけに大切に付けていたが、



涼介の大切な奴は、Aのことだったのか。








貴｢それから、私は出来るだけ涼介に近ずきたくて、
喧嘩も強くなるように努力した。


涼介が見た景色が見たい。


その一心で、私はここ、
紅蘭高校でトップにたつと決めたんです。｣









Aのその言葉は、重みが感じられた。









二｢まぁ、頑張りな。
いつでも、保健室おいでよ。
Aなら、ウェルカムだから。
他のむさ苦しい男は入れないけどねぇ。笑｣








そう言って笑ってるいるけど、



これも、ニノなりの優しさなんだろう。








貴｢ありがとうございます。
そろそろ、行きますね。｣






お世話になりました。



って、律儀にお礼をいって保健室を出ていった。









翔｢誰かに、雰囲気が似てると思ったけど、
まさか、山田だったとわね。｣









二｢まぁね。
あれから、1年も経つんだから。
ほんと、早いよね。｣









もう、ぬるくなっているコーヒーを飲みながら、




二ノと思い出話に花を咲かせる。






山田涼介...。








アイツはもう、この世にいないのだから。

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