苺の王子から「楽曲提供者になってほしい」と頼まれた件。【stxxx】

最終章【すとろべりーぱれっと】 ページ38

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『あ、皆さんおはようございます！』

り「Aちゃんおはよ〜！」

る「おはようございます」



今日は、和沙くんのコンサートの日。

すとぷりの皆さんと駅で待ち合わせして、一緒に観に行くの。



お試しカレカノとはいえ、私にとって一応“彼氏のコンサート”である。

でも、“曲作りのために付き合う”なんて、私最低かな…？

和沙くんはそれでいいって言ってくれてるけど、なんだかスッキリしない関係だ。



さ「Aちゃんおはよう！コンサートって何時からだっけ？」

『さとみさんおはようございます！……っと、コンサートは3時からですね。開園は2時半からみたいです』

じ「えと…今は10時だから、だいぶ時間あるな。お昼の食べなあかんし」

な「そうだね。どこかお店に入ろっか」

『はい！』

こ「Aちゃん、僕が奢るよ〜」

る「じゃあ全員ころちゃんの奢りってことで！」

こ「は！？」



私たちは思わず大笑い。ころんさんは「るぅとくん鬼〜」と唇ととがらせている。

……でも、なんでかな。

いつもと違うよう気がする。

なんか、パワフルさに欠けるというか…。



私は違和感を感じながらも、皆さんとの会話に混じったのだった。

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