苺の王子から「楽曲提供者になってほしい」と頼まれた件。【stxxx】

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ころんside



「和沙について知りたい…？なんでだよ」

こ「ちょ、ちょっとイロイロありましてですね…」



椅子に座ってボクらを見下ろすのは、Aちゃんの兄・星羅くん。

ボクたち6人は彼の前で正座をしている。



星羅くんは大学生だからボクたちより年下だけど………この態度。

ムカつかないと言ったら嘘になるけど、これも和沙くんに勝つため。敬語でも土下座でもしてやる！！！



な「星羅様、お願い致します…」

り「ははーっ、星羅様〜」

「どうしてそこまで………って、もしかしてAのことが好きなのか？」



星羅くんの言葉に、ボクらは同時にうぐっと息を詰まらせる。我ながら素晴らしいシンクロ。



「…図星か。どうしてうちの妹はなんだかんだモテるんだか」

る「な、なので和沙くんのことについて…」

「う〜ん、教えてやっても良いけどその前に。
お前たちはどうしてAのことを好きになったんだ？」



年上に対してお前呼ばわりとは！！！すごい度胸だ逆に嫌いじゃないよ！！！

………とそうじゃなくて。



さ「Aちゃんを好きになった理由…か」

じ「うっ、そんなこと訊くなんて面接みたいやな…」

こ「何故我が社を希望したのかー？みたいな〜？」

り「あははっ！！」

「…ふざけてる人には協力しない」

じ「スススススミマセン！！」



星羅くんは１つため息をついたあと、ボクらに向き直って言った。



「…最初に言っておくけれど、俺は和沙の味方でもここにいる誰かの味方でもない。Aのことで訊かれたことは答える、頼まれたことはする。兄としてできる範囲で。

そして警告。Aは音楽以外はほぼ初心者でめんどくさいぞ？特に恋愛なんかは」



な「…大丈夫。そこも含めて好きだから」

「ふ〜ん。じゃあ、好きになった理由をお聞かせ願うよ」



なーくんの言葉に頷く星羅くんの表情は、心なしかさっきより柔らかい気がしたのだった。




****************

だんだん星羅くんがシスコンみたいになってきてしまった…。解せぬ。

そういえば『甘々！？すとぷり学園』の方でもシスコンのお兄ちゃん(こっちはガチのシスコン。シスコンが売りだった)出てきたなぁ…。
シスコン書くの好きなのかな、私。

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