誓い ページ35
side鶯丸
俺は部活終わり、病室を訪れた
もう少しで退院だから、部屋はあらかた片付いていた
「先生」
『鶯丸か...どうした？』
俺は荷物を置いて、先生のベッドの横に立つ
「俺さ..将来の事、決めたよ」
『？お前まだ中学だろ？』
「そうだけど、決めた。俺は医者になる」
『...』
「一期は、先生だって...江雪も、弁護士なんだって言ってた。国永は警察になりたいってこの前言ってた...宗近は、わからないけど」
『お前らのそれって...俺に関係してる？』
「！」
言われて俺はビクリとした
顔をあげて先生を見ると、先生はこちらを見てた
目には包帯が巻かれてるから.わからない筈なのに
俺は睨まれてる気分だ
「...違っ」
『違うなら、お前昔の夢は？国永だってそうだ、アイツ昔からずっとサッカー選手になりたいって言ってたろ。スカウトだってきてるって聞いてる』
国永はあれを、蹴った
『美大に行くんじゃなかったのか？』
「...」
『美大行って、有名になって...お前、俺に沢山絵を見せてくれるんだろ』
その言葉に、俺は少し苛立ちを覚えた
「美大に行っても、もう先生は見えないだろ」
『見えなくてもだ。俺はお前らに、俺の為に夢を潰してほしくない...』
「...が」
『鶯丸？』
「何が、夢だ！」
俺は思わず声を荒らげてしまった
だが...もう、止まらない
犯人への怒りも、何も知らない先生への怒りも
俺一人では耐えられない
「貴方一人守れない俺達に、夢を追いかける資格はない！...俺達はっ......貴方さえ、守れたらよかったんだ」
『は？』
「宗近だって...国永だって、みんな.....悔しいからっ..だから、夢を諦めた」
恐らく宗近は実家を継ぐ
裏社会の人間として..生きていく
「....生きる意味が..無くなるから」
貴方が消えたら、俺達は生きられない
今だって...犯人への怒りでギリギリ生きる意味
を繋いでるんだ
犯人が捕まった後..俺達は分からなくなるから
だから、アンタを守れる道を選んだ
「夢は、いつでも追いかけられる。だけど“主”、俺達の胸に燻った気持ちを沈めるには、これしかないんだ」
俺は胸を握りしめて訴える
「貴方が許可をくれないなら、勝手に誓わせて貰う。俺達は、何があってもこの意思は曲げない。貴方をこんなにした犯人を捕まえて..懲らしめて......もう二度とこんな事が起きないように、俺達は今の時代の力をつける」
『...』
「だから..消えないでくれ」
ベッドの布団に目元を押し付け呟いた声は
果たして聞こえただろうか..
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ルイ(プロフ) - え、えぇ、は、え？ (2019年7月10日 3時) (
レス) id: 1036fcd1e5 (このIDを非表示/違反報告)
宍添 - この話とってもおもしろいです！続き待ってます。 (2019年3月10日 15時) (レス) id: 75944ab9a2 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 晴嵐さん» いえ、こちらこそ、おくれてもうしわけありません！！ だいじょうぶですよ！ ありがとうございます！！がんばります！ (2018年2月14日 20時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 晴嵐さん» おぉ！それは、すみません！！いえいえ、ごじは、気にしないでください！こうしんがんばります！ありがとうございます！ (2018年2月11日 22時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 晴嵐さん» ありがとうございます！面白く出来ていたら、良かったです！ 更新頑張ります！楽しみにしていて下さい (2018年2月11日 14時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2018年2月5日 19時
