兄 ページ34
side三日月
誰か、助けて..
苦しい...辛い
頭が痛い
寒い、凍えて死にそうだ
鶴...一期、江雪......鶯丸
兄上..
先生...
助けて
───────────────────
side岩融
ガラス越しの真っ白な部屋の中に
痛々しい姿でベッドに眠る宗近
石切丸は殺意に瞳を濁らせ
小狐丸も苛立ちを隠せていなく
今剣まで、見えぬ敵に怒りを覚えていた
早く潰したい
殺したい。殺さねば
そんな声が、三人から聞こえる
石「...ちょっと、電話してくるよ」
スーツ姿の石切丸がソファから立ち上がり
ロビーへと消えた
小狐「..ふざけとらんか」
ふいに小狐丸が呟いた
彼奴の方を見ても、奴の瞳は宗近を捉えたままだ
小狐「宗近を守る為に、手を汚した。10歳で銃を握り、人を殺し...石切丸などを15で組を背負った......なのに結果はどうじゃ...」
「...」
小狐「今、この状況が結果じゃろう。宗近が瀕死で運ばれて、こうしてずっと眠っている」
「そうだな」
小狐丸から視線を逸らし宗近を眺める
あちこち凍傷や打傷などが酷いらしい
生きているのが奇跡だと医者も言っていた
今剣「むねちかは、ちゃんとおきますよ...だって、ぼくたちのおとうとなんですから」
「あぁ、今剣よ。その通りだ。宗近は我等の弟...すぐ目覚める」
泣きそうな表情の今剣の頭を撫で、言った
そうでなければ、俺も泣きそうだったからだ
小狐「...これじゃ、私達はなんの為に..こんな所まで、登り詰めたか...分からんわ」
小狐丸はとうとう目元を抑えて俯いた
────────────────
side石切丸
「...あぁ、そうだ」
病院の外の入口に立ち、電話をかけている
外は雨が降っていて人通りは少ない
「構わない。やれ」
電話口の向こうの人物に苛立ちが隠せない
咥えていた煙草を思わず噛んでしまう
「やれって言ってるだろう？...私はキミの事なんか、すぐ切れるんだよ？職を失ったキミに、再び職を与えたのは誰だった？」
苛立ちを含んだ声に、相手が竦んだのがわかった
「わかったら黙って従え」
私は畳み掛けるように冷たく言い放つ
数秒した後、Yesと返事があった
「しくじるなよ。絶対に..」
それから少し内容を話しすぐ電話を切った
再び皆の元に戻る
小狐「何をしとった？」
「...何も？」
小狐「お主が煙草を吸うのは、裏仕事の時だけじゃろ」
「ハハッ、わかってるなら聞かないでくれ。私も今はイラついててね、笑い飛ばせる状況じゃないんだよ」
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ルイ(プロフ) - え、えぇ、は、え？ (2019年7月10日 3時) (
レス) id: 1036fcd1e5 (このIDを非表示/違反報告)
宍添 - この話とってもおもしろいです！続き待ってます。 (2019年3月10日 15時) (レス) id: 75944ab9a2 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 晴嵐さん» いえ、こちらこそ、おくれてもうしわけありません！！ だいじょうぶですよ！ ありがとうございます！！がんばります！ (2018年2月14日 20時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 晴嵐さん» おぉ！それは、すみません！！いえいえ、ごじは、気にしないでください！こうしんがんばります！ありがとうございます！ (2018年2月11日 22時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 晴嵐さん» ありがとうございます！面白く出来ていたら、良かったです！ 更新頑張ります！楽しみにしていて下さい (2018年2月11日 14時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2018年2月5日 19時
