三日月宗近 ページ3
side三日月
学校が終わって、家に帰る
真っ暗で静かな部屋には...誰の気配もない
ランドセルを放り、郵便受けの手紙を取り出す
真っ白な封筒には...三条の宛名
中身を開けば、数行のメモとお金がある
「...」
俺には両親がいない。去年他界した
歳の離れた兄弟はいるが、皆の顔は覚えてない
葬式の時にチラッと見た程度だ
両親が他界した時、親戚は皆俺を引き取る事を
渋った。兄達は引き取る事は可能だったが
みんな余裕がないらしく、無理だった
《ごめんね。余裕が出来たら、必ず迎えに来るから》
そう言われたが、結局
毎月生活費が送られてくるのみだ
金を机に放り投げ、冷蔵庫の中身を確かめる
「...卵がない」
そろそろ買い出しの日か..
仕方なく冷蔵庫を閉めて、上着を羽織る
先程の金を無造作にポケットに入れ、靴を履いて
家を出た
スーパーは徒歩八分
小さいが、品揃えが充実していて俺は好きだ
今日も卵と、それからもろもろ買った
しばらく買い物をし
家に帰って夕食をつくる
「よし」
不格好だが、オムライスが出来た
それを机に運び、一人食す
「いただきます」
手を合わせて挨拶をし、黙々と口に運ぶ
...味は、あまりしなかった
「っ...」
ポロポロと涙が零れて、慌てて擦る
泣いちゃ駄目だ。泣いちゃ..生きられない
必死に自分に言い聞かせ、再び食事を再開する為
スプーンを持った時だった
ピンポンとインターホンが鳴らされた
「...誰だ？」
八時近くに誰だろうと思い無視していたが
一向にインターホンは収まらなかった
仕方なくスプーンを置き
警戒しながら玄関に向かって、扉を開けた
すると
『おっ。いたいた』
スーツを来た人が立っていた
「あの...誰ですか」
『三日月宗近君、だったよね』
その人は俺の言う事に返事をせず
笑顔で問いかけてきた
俺は警戒心を強め、ドアノブを強く握る
「...」
じっと眺めていたら、それに気づいたこの人は
俺と同じ目線まで屈んで言った
『俺はA..小学校教師をしてるんだ。
三日月宗近君、今日はキミにお話があってね』
「お話...」
『うん、お話って言っても、難しい事じゃない.....単刀直入に言うとね、キミを引き取りに来たって事かな？』
「......えっ？」
意味が分からず首を傾げても、
その人は笑顔を崩さず
『キミの先生から聞いてね.....俺と一緒に住まないかい？』
俺を真っ直ぐ見つめ、優しく言った
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ルイ(プロフ) - え、えぇ、は、え？ (2019年7月10日 3時) (
レス) id: 1036fcd1e5 (このIDを非表示/違反報告)
宍添 - この話とってもおもしろいです！続き待ってます。 (2019年3月10日 15時) (レス) id: 75944ab9a2 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 晴嵐さん» いえ、こちらこそ、おくれてもうしわけありません！！ だいじょうぶですよ！ ありがとうございます！！がんばります！ (2018年2月14日 20時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 晴嵐さん» おぉ！それは、すみません！！いえいえ、ごじは、気にしないでください！こうしんがんばります！ありがとうございます！ (2018年2月11日 22時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 晴嵐さん» ありがとうございます！面白く出来ていたら、良かったです！ 更新頑張ります！楽しみにしていて下さい (2018年2月11日 14時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2018年2月5日 19時
