石のつまった部屋★S.O 3

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神埼と大野は、倉庫に戻ると、早速推理をし始めた。

A「まず、チェーンですが、これは犯人がかけたのではありません」

O「え！？」

驚く大野。

A「チェーンは、○○さん本人がかけたのです。

チェーンは、背中を刺された後本人がかけたのでしょう。おそらく、犯人が

引き返してくると思ったのでしょう」

大野は、ポカーンとしていた。

A「○○さんは犯人からテーブルに置いてあったかるたを守るため

ドアチェーンをかけたのだと思います」

O「そうなんですか…」

A「当時、プロ名人の対局内容を知る方法は、インターネットしかなく、

ノートパソコンがあればテーブルのかるたは使う必要がありません。

なので、○○さんが携帯電話を使っていたとしか考えられないのです」

O「え…」

大野は、驚くしかなかった。

その後、神埼はかるた名人2人の試合をパソコンで再現した。

A「名人2人の最後の手はこのソフト『激指』の手と90％の確率で

一致します」

カチッと最後のマウスをクリックした。

O「そんな…」

そして、立ち上がった神埼は、ファイルを取り出した。

A「その2人は、この2人です。携帯電話でカンニングが行われており、

犯行現場から持ちされたのが、その携帯だとすれば…」

推理を説明している途中に大野がこう言った。

O「そんな…絶対にあり得ません！」

○○「待ちなさい！大野！」

大野は逃げ出した。

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