石のつまった部屋★O.S (ページ10)

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O「失礼します…」

扉を開ける。

○○「うわ、何なのよ…ここ」

そこは、いっぱい色んな石が壁にやらとにかく埋め尽くされている。

O「神埼さん？どこですかー」

少し奥へ進むと、何やら机に向かって何かやっている神埼さんがやっていた

O「あ、神埼さん！」

名前を呼んでみるけど、気付いていなさそう…

近づくと、またもや耳にイヤホンが入っていた。

ゆっくり片方のイヤホンを抜いて、もう一度名前を呼ぶ。

O「神埼さん？来ましたよ」

振り返って僕の方を数秒間見て、いきなり立ち上がってどこかへ行ってしまった

○○「何なのよ一体…」

階段を上っていった神埼さん。

O「すごいですね…こんなものがあったなんて」

○○「あんまり触るといけないわよ」

O「いいじゃないですか、ちょっとくらい…」

僕は、あの水色の石が綺麗で、つい触ろうとした。

ビー

O「あぁ！」

腕が、防犯用の奴に捕まった。

○○「だから言ったじゃない…」

A「お待たせしました」

その瞬間、神埼さんが何かを持ってきた。

O「あの、僕一応美術館の中の模型を絵で描いてみたんですけど…って」

持ってきた物を広げた神埼さん。

○○「何これ」

A「これは、あの美術館の模型です」

うわ…

O「すごい…」

立体的に、それも細かく出来ていた。

○○「あれ、大野は図を描いたんじゃなかった？」

O「いえ？」

少し間があったけど、またすぐに話し始めた。

○○「それで…結局結論はイタズラでしょ？」

A「それは…今から考えます」

えっ。

○○「そこからなのか…」

今からって…

○○さんは、呆れた顔になってしまった。

A「現場検証に行った時の証言を整理してみましょう」

そう言って、神埼さんは小さなカメラを模型の中からTVに写し始めた。