石のつまった部屋★O.S (ページ15)

今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:4,038 hit

15 ページ15

美術館で、展示会をやっていると○○さんから聞き、僕達はそこへ向かった

てっきりその子供が見たのは、毎日来ている男性だと思った。

でも、本人を前にして、話をしてみた。

男性「…僕ではないと思いますが。何を根拠にそう言っているのですか」

O「この子が、貴方の姿を見たと証言しています。

…ねぇ、君が見たのは、この人だよね？」

僕が聞くと、子供は首を横に振った。

O「…え？」

子供「僕が見たのは…この人」

この子は、この美術館の館長さんの事を指差した。

嘘…

○○「すみませんね。…ほら、大野も謝って」

○○さんに頭を下げられ、その場を立ち去った僕達。

あぁ、どうしよう…

もう、僕の気持はショックでいっぱい…

神埼さんの会社の倉庫地下で、話し合っている。

○○「もうイタズラよ。イタズラ…

何か、ゴミがいっぱいあるのよね、ここ…」

下に落ちていたゴミを、拾って捨てた○○さん。

O「あ、そこポストですよ？」

○○「あれ？間違えちゃった…」

○○さんは、ポストをゴミ箱と間違え、ゴミを元に戻した。

O「ん？」

○○さんがゴミを取ったと同時に何か宅配の物が落ちた。

すると、神埼さんが椅子から立ち上がった。

A「何で気がつかなかったの…これで、偽装は見破れました」

○○「ど、どうやって？」

A「それは…明日お話します」

○○「あーあ。出ちゃった。私が一番苦手なやつ。

何で明日なの？そんなさ、休憩だとかさ、しなくていいじゃない。

今言ってよ、今すぐ言ってよ…ここで言ってよ！」