真っ暗なお部屋と屈辱 ページ7
そこから本当の地獄が始まる。いや、少女からすればまだ自分が地獄で煮られて焼かれる方がマシだったことだろう。
窓も明かりもない真っ暗で冷たい部屋に鎖で繋ぎ止められ、万が一にも逃げられないように両足を折られ、舌を噛みきって死なぬよう口枷を嵌められていた
だが何故そんな扱いをされるか分からなかった。
まだ目を取っていないからこれから抉るつもりなのだろうか。
もうなんでもいい、早く目でもとって殺して欲しい。母と同じ場所に行かせて欲しいと心から望んだ
しかしそんな考えは甘かった。
男達は予想外の手段で少女を苦しめる
あろうことか子を成すことで更に緋の目を増やすことを目論んだのである。
足も折られ鎖で繋がれ、ろくな抵抗も出来ない少女を怒鳴りつけ汚し、反抗の意思を徹底的に叩き潰すため様々な方法で辱めた。
与えられる食事は粗末なものでドロドロに溶かした粥を口枷の隙間から流し込み無理やり嚥下させる。栄養失調で餓死でもされたら数億がパーだ。
気に入らないことがあれば殴り、蹴り、汚しある時は水に沈めた。
これ以上屈辱的なことがあるだろうか。
ただでさえプライドが高い少女が心を折られ、更にこんな扱いをされ、血と白濁と唾液で汚れ、犬のように命令され苦しさに顔を歪めれば酷い顔だと笑われる。
しかしどれだけ汚されても子は出来なかった。男達も少女でさえも知らなかったが彼女は子が出来ぬ体質だったのだ。不幸中の幸いとはこのことだろうか。
明かりがあるのは男たちが居る間だけ、それもロウソクの小さな光だ。少女が一人の間は真っ暗でほかの音は何も無く朝なのか夜なのかでさえ分からない。
少女を精神的におかしくさせていく
次第に少女の心がすり減り、白に近づいていく。
言葉を話さなくなった。口から出るのは「あー」だとかそんな音だけ。
誇りと自信に溢れていた目からは光が失われ、白く健康的だった体は蒼白になりやせ細り、鈴のような凛とした声は潰れまともな言葉は話せない。
何ヶ月か、何年か、時間の感覚のなくなった少女の前にある日懐中電灯を持った男が現れた。その手には少し大きな箱が抱えられている。
「今日はお前に見せてやりたいものがあってな」
そういそいそと取り出したのは2つのガラス瓶
中は液体で満たされていて丸いものがそれぞれの瓶に1つずつ入っている
汚れた少女を見る赤く剥き出しの母の瞳
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作者名：むよくちゃん | 作成日時：2023年11月22日 19時
