私わがままドール【クロロ=ルシルフル】 (ページ6)

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地獄のような日々の幕開けページ6

無理よ、全力で今も抗ってるの、だけど全然抜け出せない

またピックが振り上げられ今度は腕に突き刺された

耳を塞ぎたくなるほどの悲痛な叫び声。

「っ、目ならあんたたちに渡すわ！お金も持っていけばいい！」

母と共に叫ぶけど男達はあっけなく「無理だな」と返してきた

「そんな妥協できるなら感情は落ち着いてる。それじゃダメだ。もっと怒って感情を昂らせて赤くしてくれないとなァ」

気持ちの悪い粘り気のある笑みを浮かべたかと思えば地面に蹲って痛みに悶える子供の体に数箇所また突き刺した

ざくざくと嫌な音がしてピチャッと液体が飛び跳ねる音がする。

吐き気すら覚えて夜に食べたもの全てを吐き出した。

「あぁ、いいぜ……今までで1番綺麗な色だ」

赤く染まる視界の中母が地面に倒れ込んだ

スローモーションのようにも一瞬のようにも感じられる。
母の頭から赤い花が咲き乱れてゆっくりと地面に散っていく

頭での理解が追いつかない。
近くなのに音が全部遠くで聴こえる。

理解なんてしたくない状況を勝手に脳が理解し始めると、次第に呼吸が浅くなり、ぶわっと全身の毛穴から汗が吹き出す

男たちが何か言ってるけど言葉が遠くて聞こえない、
自分の心臓の音しか聞こえない、

なにか衝撃が体を襲ってプツッと意識はそこで途切れた