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Aside ⚠︎︎実際のライブとは異なります
ライブ当日
『うわ、すごい人…』
マネ 「ほんとだねーすごいねーやっぱり」
『うわぁー、かわいい子ばっかり。』
マネ 「ほうほう、あの子は佐久間担か。
お、あのかわいい子同担じゃん。 うわー話しかけたーい」
『頼むからやめて変質者だから』
マネ 「酷くない?」
隣で勝手に盛りあがってる私のマネージャーを尻目に
黄色のうちわを見る度、やっぱりアイドルってすごい
と改めて感じる。
自分のライブではステージの裏にいて準備やら何なら
しているため、並んで席について彼らが出てくるのを待つ
というのは、こんなにもワクワクするのか、と
周りの雰囲気に飲まれながらも感じる。
結局ショートヘアのウィッグを被り
変装紛いのキチン野郎の私は2つのうちわを握りしめ
自分の席へ向かった
割と席も近く、マネージャーの運やべぇなと実感してきた頃
後ろから少し強めに声を掛けられる
「あの。」
『…(振り返る)あ、はい…』
「……あの、被ってるんで。 うちわしょっぴーの
にしてもらっていいですか?」
『…え、あ、はいすいません。』
後で美佐子さんに理由を聞くと前後でうちわが被っていると
ファンサをもらった時にどっちにされたのか分からないという
暗黙のルールが存在するとのことだった。
すげぇ。 確かに。
持ってきていたトートバッグにうちわを入れ、
翔太くんのうちわを持ち彼らが来るのを待っていた
しばらくすると歓声が上がり、9人の主役が登場する
メンバーが会場内を周り始めた頃、
阿部さんがあからさまに私に気づくが、察してくれたのか
隣の美佐子さんのうちわに答え、控えめに手を振り
去っていった。
次に翔太くんが近づいてくる。
私のうちわ“撃って”であったため、撃ってくれたが
撃った後に気づいたようで “え!?” ってもうすごい驚いて
隣の目黒くんに話して2人して手を振る
周りから視線が集まり全身から冷や汗が止まらない。
“知らないフリしてくれ”というオーラを出すと
なぜかニヤつき去っていく2人
嫌な予感しかしない。
すると、めっちゃ遠くにいたのに照さんがやってくる
…終わった。
私が握りしめてるのは青のうちわ。
後ろの子の“ウィンクして”に答えたあと
視線はバッチリと合う。
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作者名:柚木 | 作成日時:2022年7月18日 3時