話し合い ページ24
「まずは、約束を破ってごめんなさい。たくさん心配かけたよね。アルカナムに来た稔さんを見て、必死に探してくれたんだなって分かった。稔さんが私を大切に思ってくれていることは知ってる。でも、私もそれと同じ位、稔さんのこと大切に思ってるんだよ」
「はい、知っています」
「アルカナムで言った通り、私も稔さんの力になりたい。だけど、私には何も無い。地位も、知恵も、人脈も何も持ってない。私が知る世界は、この部屋と稔さんだけだから」
「Aはそのままで、十分私の力になってくれています」
「稔さんの言っていることは分かるよ。私も稔さんに会えるだけで、何でも頑張れるから。でも、それだけじゃ嫌なの。稔さんに守られたままの、弱い私でいるのは、もう嫌。強くなるために、もっと色んな世界を知っていきたい」
私のことを見つめている稔さんから目線を逸らすことなく、私は立ち上がる。
「その小さな一歩として、私を外で働かせてほしい。……お願いします」
私が頭を下げると、隣に座っていたお隣さんも同じように頭を下げた。
しばらくの間沈黙が続いた後、稔さんは口を開いた。
「……分かりました」
「えっ……」
私が顔を上げると、稔さんの表情は先程より少し柔らかくなっていた。
「私が何を言っても、Aの意思は変わらないのでしょう？」
「……うん」
「でしたら、働きに出ることを許可します」
「っありがとう、稔さん！」
「ですが、いくつか条件があります。聞いていただけますか？」
私とお隣さんを見て尋ねる稔さんに、私たちは首を大きく縦に振った。
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ときあと(プロフ) - 雪さん» ご指摘ありがとうございます。少しずつ修正していこうと思います。今後も是非読んでいただけると嬉しいです。 (3月10日 22時) (
レス) id: 26b0244867 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません。。。 物語読みました。 読んでいて思ったのですが。。。 台詞の間(行間隔)あけてはどうでしょうか？ 行間隔が詰まっていると何だか読みにくいので。。。 (3月10日 22時) (レス) @page2 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
ときあと(プロフ) - みつ丸さん» 冷静になって考えたら、自宅に監視カメラ付けてるのって相当ですよね…(汗)応援ありがとうございます！ (3月1日 20時) (レス) id: 26b0244867 (このIDを非表示/違反報告)
みつ丸(プロフ) - ドラマのお陰で、理事長=監視キャラのイメージがありますよね(笑)連載楽しみにしております！ (3月1日 20時) (レス) @page4 id: 8f46f7c20d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ときあと | 作成日時：2024年3月1日 18時
