発見 ページ14
「えっとね、藤巻さんに連れてきてもらったの！」
藤巻さんの腕を掴んで笑うと、藤巻さんは慌てて話し出した。
「Aさんに、連れて行ってほしいと頼まれたんです……！」
「ま、そうでしょうね。女性を連れ込むような人には見えませんし。……Aさん、もう帰らないと不味いんじゃないですか？あの人が帰る前に戻ると言っていたでしょう？」
「……そうだった！どうしよう……！？」
お隣さんの言葉を聞いて、酔いが少し冷めて焦りが込み上げる。
あたふたしている私に、お隣さんが手を差し伸べてきた。
「私が送ります。タクシーを拾えば間に合うでしょう」
救いの手に、私が手を伸ばそうとすると、藤巻さんに腕を掴まれた。
「藤巻さん……？」
「僕の、連れですから、勝手に連れて行かれるのは困ります」
「はぁ？あなた、Aさんに頼まれてここに連れてきただけですよね？なんで引き留めるんですか？」
「そ、それは……」
口篭る藤巻さんに、お隣さんは何かに気付いたような顔をして、私に問いかける。
「Aさん、この人、どこの誰ですか？」
「明鏡で働いてる、藤巻達臣さんだけど……」
「あの人の病院の……まさか」
お隣さんが目を見開くと、店へ誰かが入ってきた。
その人は店の中を見渡し、私たちの方を見ると、一目散に近付いてきた。
いつも整っている髪は乱れ、走ってきたのか息が上がっている。
「A……」
「……稔さん」
口で呼吸しながら私を見つめる稔さんから、私はしばらくの間目を逸らすことができなかった。
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ときあと(プロフ) - 雪さん» ご指摘ありがとうございます。少しずつ修正していこうと思います。今後も是非読んでいただけると嬉しいです。 (3月10日 22時) (
レス) id: 26b0244867 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません。。。 物語読みました。 読んでいて思ったのですが。。。 台詞の間(行間隔)あけてはどうでしょうか？ 行間隔が詰まっていると何だか読みにくいので。。。 (3月10日 22時) (レス) @page2 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
ときあと(プロフ) - みつ丸さん» 冷静になって考えたら、自宅に監視カメラ付けてるのって相当ですよね…(汗)応援ありがとうございます！ (3月1日 20時) (レス) id: 26b0244867 (このIDを非表示/違反報告)
みつ丸(プロフ) - ドラマのお陰で、理事長=監視キャラのイメージがありますよね(笑)連載楽しみにしております！ (3月1日 20時) (レス) @page4 id: 8f46f7c20d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ときあと | 作成日時：2024年3月1日 18時
