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場は騒然としていたが、
さすがホスト部
困惑状態のお客様を宥めて
いつも通りの接客に戻る
じ「A〜!!怖かっやんな!?
痛かったやんな!?怪我しとらん!?」
「大丈夫ですよ…。
でもありがとうございました」
神宮寺さんが去った途端
いつもの部長に戻った
な「まったく、営業妨害もやめて欲しいよ」
「すいません、自分のせいで…」
じ「なんで謝るん?Aのせいやないやろ」
な「そうだよ?あのアバズレ女が悪いの」
「アバズレ…」
副部長の怖いところが垣間見えた。
な「本当に怪我してない?」
「手首ひねったと思ったんですけど、
大丈夫そうです。全然動くし」
な「あとから痛くなったら
ちゃんと言うんだよ?
慰謝料払わせるからあのお嬢様に。」
それにしても、
女の嫉妬は怖いものだ。
一応男で罷り通ってるけど
あの人は男の自分に嫉妬したわけだ
「女ってこうもめんどくさいんですね」
さ「女の自分が何言ってんだよ」
「さとみくん…接客は?」
さ「今終わってお見送りしたとこ」
「そっか」
さ「怪我とかしてねーの?」
「あぁ、大丈夫。これでも体は丈夫な方なんで」
さ「あんな事はもうないと思うけどな。
前から言ってたんだよ皆で、
あの女はめんどくせぇって」
「陰口は良くないよ?」
さ「営業妨害も程々にして貰いたいから
ミーティングしたんだよ前に。」
「それ言い訳?」
さ「うるせっ」
頭を小突いて、
さとみくんは戻って行った。
ふと言われたことを思い出した
“もうすぐ捨てられるはよ”
深く考えては居ないけど、
いつかまたひとりぼっちになるのかな
な「(またあの目をしてる。奥底が見えない目)」
は〜あ。
今日の晩御飯どうしよう。
気ままな部員であった。
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作者名:プランクトン | 作成日時:2020年12月16日 23時